カーリースは契約時に審査があり、ローンで購入するときに比べれば審査は甘いといわれていますが、無職で収入がない人や、専業主婦でも利用できるのでしょうか?
結論から言えば、無職や専業主婦でもカーリースの契約は可能ですが、それには連帯保証人をつけるなどの条件があります。
ここでは、カーリースの審査基準を解説し、無職や専業主婦の人が利用するためにどうすればいいのかまとめました。
保証人がいないけど車がどうしても必要という人のために、審査なしで利用できる可能性があるサービスもご紹介するので参考にしてください。
カーリースの審査基準
カーリースの審査は、基本的にはローンなどと同じように信販会社が審査しますが、中には信販会社を通さない自社リースもあります。
しかし、どちらの場合も基本的に審査でみるポイントは同じです。
- 年収
- 職業
- 勤続年数
- 信用情報
- 保有資産
もちろん最終的な判断をするための審査基準はリース会社によって違いますが、要するにカーリースの審査では安定した収入があって支払いが滞らないかをチェックしています。
ですから、収入が多くても自営業やアルバイト、パートなどは正社員と比べて収入が不安定と判断されることが多く、審査では不利になります。
また、過去に自己破産や債務整理をした履歴、返済を延滞した履歴などが信用情報に残っていると審査落ちしやすいです。
カーリースやローンの審査や対策などについてもっと詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてください。
カーリースの審査はローンより甘い?
カーリースの審査は比較的甘いと言われていて、実際にローンの審査は落ちたけどカーリースの審査は通ったという人は多くいます。
カーリースの審査がローンと比較して甘いとされるのは、
- カーリースはお金ではなく車を貸している
- 残価設定で審査対象となる金額を低くできる
- 月々の支払いがローンより安くできる
などの3つが主な理由です。
カーリースはお金ではなく車を貸している
カーリースはリース会社が代わりに車を購入し、その車を利用するための料金を払うという仕組みです。
つまり、厳密にいえばローンのようにお金を借りるわけではないですし、車の所有者はあくまでリース会社になります。
何かあれば所有者であるリース会社が車を引き揚げることも可能で、このような仕組みの違いがカーリースの審査が甘いといわれる1つの要因です。
残価設定で審査対象となる金額を低くできる
カーリースは基本的に契約満了時の残価を設定し、利用する分だけ料金を支払う仕組みです。
例えば、300万円の車を5年間利用し、5年後の残価が100万円だった場合、残りの200万円を利用料金として支払います。
ですから、同じ車でも審査対象となる金額を低くできる場合が多く、これも審査が甘いといわれる要因の1つです。
ただし、カーリースの場合は車両だけでなく税金や車検、メンテナンス費用なども利用料金にまとめられていますし、プランによっては残価設定がない場合もあります。
利用するリース会社や契約するプランによっては、ローンよりも支払い総額が多くなる場合もあり、逆に審査が厳しくなる可能性もあるので注意してください。
月々の支払いがローンより安くできる
カーリースは残価設定がある分、月々の支払い額もローンより安くなる傾向にあります。
なぜなら、カーリースは数年後の下取り価格を頭金としてローンを組むようなものだからです。
例えば、3年リースで最低価格保証を謳うクルカと、3年ローンで比較した場合を見てみましょう。
- クルカ・・・32,800円/月
- ローン・・・95,968円/月
上記はクルカでSグレードのハリアーをリースした場合の料金と、330万(車体+諸費用込みで計算)を3年ローン(金利3%)で組んだ場合の比較です
同じ人が利用すると考えた場合、圧倒的にカーリースを利用したほうが月々の支払いは余裕がありますよね。
ただし、利用するプランやリース会社によっては、月額料金とローンの返済額が殆ど変わらないケースもあるので注意してください。
以上がカーリースの審査が甘いと言われている理由ですが、実際のところ審査基準や内容は非公開でリース会社によっても違います。
貸す側にはリスクがあるというのは同じであるため、カーリースの審査がローンより甘いといってもそこまで大きな差はないと考えたほうが良いでしょう。
カーリースは無職や専業主婦でも審査に通るのか?
カーリースは頭金不要で新車に乗ることができたり、車の維持費を月々定額料金にすることができる便利なサービスです。
しかし、カーリースは契約時に審査があり、審査を通過しなければ利用することができません。
契約期間中の利用料金を滞ることなく支払っていけるかが審査されるため、基本的には安定した収入がない無職や専業主婦では契約できないでしょう。
とはいえ、無職や専業主婦でも全く可能性がないわけではありません。
例えば、不動産からの家賃収入があったり、保有している資産があるならそれを担保にすれば審査に通る可能性はあるでしょう。
また、本人に全く収入がなかったとしても、安定した収入がある連帯保証人をつければ審査に通る可能性は高くなります。
ですから、無職や専業主婦がカーリースを契約したい場合、基本的には家族や親族などの身近な人に連帯保証人になってもらう方法が一般的です。
収入がないと自社リースでも保証人なしは厳しい
カーリースの審査は信販会社がおこなうケースが殆どですが、中には信販会社を通さない自社リースをおこなっているカーリースもあります。
自社リースは審査が通らない人向けに用意されているため、一般的なカーリースの審査に落ちてしまった人でも通る可能性は高いです。
しかし、自社リースといっても、収入のない無職や専業主婦が連帯保証人なしで審査に通ることはまずないでしょう。
ただし、カーリースの審査基準は会社ごとに違うため、他社で保証人をつけて審査落ちした人が自社リースなら通る可能性はあります。
もし、他社で保証人をつけても審査落ちしてしまった人は試してみてください。
連帯保証人がいない場合はどうしたらいい?
無職や専業主婦がカーリースを利用するためには、連帯保証人がほぼ必須となりますが、頼める人がいないという場合もあると思います。
それでも車がどうしても必要という場合、クレジットカードを持っているなら、審査不要の車サブスクを利用するという方法がおすすめです。
例えば、ホンダの中古車サブスクであるマンスリーオーナーなどは審査不要で利用できます。
ただし、会員登録の入会審査はあり、過去にレンタカーやカーシェアリングなどでトラブルがある場合などは登録できない可能性もあるようです。
車サブスクは、どちらかといえば短期利用向けのサービスになりますが、月々定額で車を利用できるという点は変わりません。
車は中古車になりますが、最短1ヶ月~利用できてマンスリーレンタカーを借りるよりも低価格なので、一時的に車を使いたいなら車サブスクのほうが良いくらいです。
審査不要で利用できる車サブスクについては、下記の記事も参考にしてください。
また、もしクレジットカードもない場合は、マンスリーレンタカーなどの長期レンタルを利用する方法もあります。
やや料金は高くなってしまいますが、現金払いに対応しているところも多いはずです。
まとめ
無職や専業主婦の人がカーリースを契約するのは不可能ではないですが、基本的には保証人が必要となり、保証人に安定した収入があることは必須条件です。
どうしても保証人が用意できないという場合、審査不要の車サブスクを利用したり、マンスリーレンタカーなどを利用する方法もあります。
連帯保証人が用意できない人は、車サブスクやレンタカーを含めて検討してみましょう。
また、カーリースの審査はリース会社によって基準も違うので、1社で審査落ちしたとしても他社では通る可能性はあります。
審査の甘い会社や中古車カーリースを利用することで審査が通る場合もあるため、諦めずに色々なところに申し込みしてみましょう。
中古車や審査の甘いカーリースを探している人は、下記の記事も参考にしてください。