定額カルモくんは店舗を持たないことでコストを削減し、低価格な料金設定が魅力のカーリースですが、料金が高いと感じる人も多いようです。
しかし、料金が高いといっても車を購入する場合と比較して高いのか、同じカーリースと比較して高いのかによっても結果は変わってきます。
また、同じカーリースの料金を比較する場合、月額料金に含まれている内容がそれぞれ違うことも多いため、単純に料金を比較するだけではどちらが安いか高いかは判断できません。
そこで今回は、車を購入する場合や他社のカーリースを利用する場合となるべく条件を合わせ、定額カルモくんの料金を比較してみました。
定額カルモくんの料金が高いのか安いのか気になっている人は参考にしてください。
定額カルモくんは高い?車を購入した時の料金比較
まず、定額カルモくんと車を購入した時の料金を比較してみましょう。
定額カルモくんの料金には、車両価格や購入時の諸費用以外にも毎年かかる自動車税、車検時にかかる重量税や自賠責保険料などが含まれています。
同じ条件で比較するためには、車を購入費用にもこれらの料金をプラスして考えなければなりません。
車両価格や購入時の諸費用(環境性能割や登録費用など)は基本的に同じと仮定し、月額料金を比較した結果が以下の通りです。
トヨタのプリウスを5年契約した場合の比較
定額カルモくん | 現金一括 | ローン(金利5%) | |
車両・オプション代 | 料金に含まれる | 2,650,000円 | 2,650,000円 |
税金・諸費用など | 約230,000円 | 約230,000円 | |
分割(リース)手数料 | 0円 | 350,000円 | |
下取り価格 (新車価格の30%で試算) |
返却 | 795,000円 | 795,000円 |
5年間の総支払額 (下取り額も想定済) |
2,994,600円 | 2,085,000円 | 2,435,000円 |
月々の支払額 | 49,910円 | 34,750円 | 40,580円 |
計算しやすいように端数を切っていますが、おおよそ上記のような料金になります。5年契約の場合、定額カルモくんの料金は購入するより高いことがわかりますね。
定額カルモくんはクローズエンド方式(残価を公開しない契約)のカーリースなので、契約満了時に追加の精算金が発生しにくく、利用者としては安心して利用できます。
しかし、クローズエンド方式は業者側が損をしないように、残価を低めに設定しているケースが多いです。これが料金が高くなってしまう要因の1つと考えられるでしょう。
このように、定額カルモくんの利用料金は購入する場合と比較すれば高いという結果になりました。
ただし、カーリースにはメンテナンス費用なども含めて車の維持費を定額にできる点や、契約終了時に手間がかからないといった価格以外のメリットもあります。
また、定額カルモくんは他のカーリースにはない11年という長期プランを組むことができ、月額料金をできるだけ抑えたいという人にはおすすめです。
どちらが良いか比較する際には、そういった価格以外のメリットも含めて比較してみてください。
定額カルモくんと他社カーリースの料金比較
続いて、定額カルモくんと他社カーリースの料金を比較してみましょう。
カーリースはそれぞれ月額料金に含まれる内容や契約年数、走行距離制限などが違うことも多いため、できるだけ同じ条件下で比較する必要があります。
今回はなるべく同じ条件に合わせるために、下記の条件で人気のカーリース3社を比較してみました。
ワゴンRを5年契約した場合の月額料金(車検の基本料、オイル交換程度のメンテプラン付き)
- 定額カルモくん・・・26,560円
- カーコンカーリース・・・23,100円
- コスモマイカーリース・・・26,620円
※カーコンカーリースだけは5年プランがないので7年プランですが、5年経過後は無償返却可能なプランであるため、ほぼ同条件としています。
このように、ほぼ同条件で比較した場合、カーコンカーリースがやや安い料金設定になっています。
カーコンカーリースは月の距離制限も2,000kmとかなり余裕があるので、他社より少しお得感がありますね。
とはいえ、他社と比較して定額カルモくんが高いわけではありません。コスモのマイカーリースも人気ですが、ほぼ同水準の料金設定といえるでしょう。
また、定額カルモくんは11年という長期プランで月額料金を抑えることができますし、新車を7年以上で契約すれば+500円の月額料金で車がそのまま貰えるようになります。
さらに、もっと予算を抑えたいという場合、定額カルモくんは中古車のリースも可能です。掲載されている在庫車も豊富なので、興味のある人はお気に入りの車があるか探してみてください。
定額カルモくん以外におすすめのカーリースはある?
月額料金に含まれている内容や契約年数を同じ条件に調整できなかったため、今回は比較対象として紹介できませんでしたが、その他におすすめのカーリースが3社あります。
1つ目はトヨタのKINTO、2つ目はクルカ、3つ目はMOTA(モータ)いうカーリースです。
全ての人におすすめのカーリースではありませんが、条件が合えば他社よりお得に利用できるので、それぞれどんな人に向いているか簡単にご紹介します。
KINTOは年齢の若い人や自動車保険の等級が低い人ならお得!
トヨタがサービスを展開している新車サブスクのKINTOは、自動車保険(任意保険)まで月額料金に含まれていることが最大の特徴です。
自動車保険といえば、通常は年齢や等級によって料金が変わるものですが、KINTOは誰でも同じ料金で利用できます。
年齢制限がかけられる年代の人や、既に20等級近くまで上がっている人は損をする可能性もありますが、保険料が高くなる若い人や等級が低い人はお得に利用できるはずです。
また、海外への転勤や免許返納時は手数料無料で解約もできるため、グローバルな企業にお勤めの人や高齢のドライバーも安心して利用できます。
全ての人におすすめとはいいませんが、KINTOの特徴にマッチする人にはおすすめのカーリースです。
新車を3年毎に乗り換えるには最適なカーリース『クルカ』
カーリースを利用する人の中には、新車に乗り続けたいから利用する人も多いと思います。3年毎に新車を乗り換えたい人におすすめなのがクルカというカーリースです。
クルカは、3年後に返却される車の売り先や価格を事前に決めることで、他社よりも高い残価設定が可能になっています。
そのため、3年という比較的短期間のリースにはなりますが、他社と比較しても月額料金はかなり安いです。
新車から3年ですから、基本的に故障のリスクも低いですし、メンテナンスもオイル交換程度で済みます。
クルカを利用して新車を乗り換え続ければ、車の故障とはほぼ無縁のカーライフを実現できるでしょう。
ただし、クルカの仕組み上、利用できるのは高く売れる人気車種に限定されますし、台数も無制限というわけにはいきません。
車種によっては年内の申し込みを早々に打ち切ってしまうこともあるため、興味のある人は早めに申し込みすることをおすすめします。
走行距離無制限で車をもらえるMOTAカーリース
MOTAカーリースは、残価設定0円、走行距離制限なし、カスタム自由のため、走行距離を気にしたくない人やカスタマイズなどをしたい人におすすめです。
プランは5年、7年、11年の3種類で、どのプランでも契約満了後に車をもらえます。
さらに、全国5,500拠点の工場ネットワークを活用したオプションサービス「メンテナンスプラン」もあるので、面倒な車のメンテナンスを最寄りの工場のプロに任せたい人にもおすすめです。
また、MOTAカーリースは2021年9月から中古車のカーリースにも対応(3年~6年)対応しています(中古車の場合、契約満了後に車をもらうにはメンテナンスプランに加入が必要)。
MOTAの中古車カーリースは掲載台数も非常に多く、新車から5年以内、走行距離5万km以内、修復歴なし、といった状態の良い中古車のみ掲載。
状態の良い中古車を探している人や、長く乗れる中古車を探している人にもおすすめです。
まとめ:定額カルモくんの料金は他社と比較して高いわけではない
定額カルモくんの料金は、購入する場合と比較すれば高いといえますが、他社のカーリースより特別高いというわけではありません。
11年という長期リースが組めるのは定額カルモくんくらいですし、中古車のリースも取り扱っているので、できるだけ月額料金を抑えたい人にはおすすめのサービスといえるでしょう。
カーリースは様々なサービスがあり、それぞれ特徴があります。人によってどのカーリースが合っているかは違うため、それぞれの特徴を理解して比較することが大切です。
下記の記事では人気の車サブスク7社の特徴を比較しています。カーリースや車のサブスクに興味のある人は是非参考にしてください。