車の購入に必要なもの・必要書類とは?未成年で一括購入は?

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yasu

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングまで幅広い知識をいかして記事を執筆。国家資格の自動車整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

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車を購入する際には、多くの書類が必要になります。ただお金を払えば良いというわけではなく、車には所有者や使用者を登録する必要があるからです。

でも、初めて車を購入するときは、分からないことだらけで不安になってしまいますよね。

  • 何から準備していいか分からない
  • どこでその書類を取得すればよいか分からない

といった方も多いと思うので、車の購入に必要なもの・必要書類とその取得方法について、できるだけ分かりやすくまとめました。これから車の購入を考えている方は是非参考にして下さい!

車の購入に必要なもの・必要書類と取得方法

車の購入に必要なもの・必要書類は、普通車か軽自動車かによっても若干異なります。

また、現金での一括購入か、ローンを利用するのか、購入者が未成年なのかによって、必要なものが増えたりもします。

それぞれに分けて必要書類やそれに伴い準備するものをご紹介します。

車購入の必要書類【普通車】

普通車を購入する際には、新車、中古車を問わず、以下の書類が必要になります。

  • 車庫証明書
  • 委任状(実印が必要)
  • 印鑑証明書

車庫証明書の申請書類や委任状は車屋さんで用意してくれるはずなので、記入して提出するだけです。

しかし、委任状の記入には実印が必要になり、それが実印であることを証明するための印鑑証明書も必要です。

但し、ローンを利用する場合は不要になるケースもあります。詳しくは、後述するローンを利用する場合に必要なものを確認してください。

今まで実印を使用する機会が無かった方は、登録をしていないことも多いと思いますが、現在住んでいる市区町村の役所で登録できます。

実印を登録済みであれば、取得した役所や出張所などでも印鑑証明書は発行できるはずです。

車庫証明書の取得方法

車庫証明書は、申請書の記入をすれば、車屋さんでも代行してくれます。

しかし、代行手数料がかかるため、自分で直接申請したほうが費用を抑えることができるのでおすすめです。

代行手数料は1~1.5万円程度かかりますが、自分で申請すれば3000円程度になります。ただ、車庫証明書の申請場所は、管轄の警察署になり、平日しか受付してくれません。

申請から1週間程度で証明書が交付されますが、申請時と受取時の2度行く必要があります。平日になかなか時間が取れないという方は、代行してもらった方が良いでしょう。

車庫証明書が無ければ車の登録(名義変更)ができないので、遅れるほど納車も遅くなると思ってください。車庫証明書の書き方については下記の記事でも解説しています。

印鑑証明書の取得方法

実印が登録済みであれば、役所や出張所などで取得できます。印鑑証明書は、本人でなくても印鑑登録証や印鑑登録カードがあれば発行できます。

窓口に来た方の本人確認は必要な自治体が多いので、常に携帯していない方は準備していきましょう。印鑑登録をしていない方は、まず登録を済ませましょう。

基本的に三文判などでは登録できないので、事前にハンコ屋さんなどで作成しておかなければなりません。

また、登録は基本的に本人が行う必要があります。代理で行うこともできますが、委任状が必要です。

車購入の必要書類【軽自動車】

軽自動車の場合は、以下の書類が必要になります。

  • 住民票(交付から3ヶ月以内)
  • 委任状(認印でok)

軽自動車の場合も委任状は必要ですが、普通車のように実印は必要ありません。委任状は販売店が用意してあるので、記入、捺印するだけです。

認印(三文判)でも可能ですが、シャチハタは不可となります。実印や印鑑証明が不要である代わりに、軽自動車の購入時には現住所の記載がある住民票が必要になります。

また、住んでいる地域によっては、自動車保管場所の届出をする必要があります。但し、ナンバーが交付されてから申請すれば良いので、基本的に購入時には不要です。

保管場所を申請する必要がある地域については販売店が把握しているはずですが、事前に確認したい方は各都道府県の警察で確認してください。

住民票の取得方法

住民票は住んでいる市区町村の役所、または出張所などで取得できます。本人の名前と住所が確認できれば良いので、続柄や本籍などの記載は不要です。

最近では、住民票を発行する際にマイナンバーを記載するか選べるようになっていますが、マイナンバーの記載も必要ありません。

住民票は本人か同一世帯の家族であれば発行できます。その他の人が行く場合は委任状が必要です。

保管場所の届出が必要な場合

保管場所の届出が必要な場合は、書類を記入して警察書に提出します。書類は普通車の車庫証明とほぼ同じような書類で、販売店が用意してくれるでしょう。

登録時に必要がないということで、中古車販売店では、届出を購入者に任せているというケースが多いと思います。

新車を購入する場合は、確実に届出をするためにディーラーが代行していることが多いです。

一括購入できない場合(ローン利用時)に必要な書類

車をローンで購入する場合は、上記の必要書類に加えていくつか用意するものがあります。

  • 本人確認ができるもの(免許証など)
  • 引落し用の銀行口座
  • 銀行印

車を購入するローンは、販売店などで取り扱うクレジット系のローンと、金融機関が扱うローンがあります。

金融機関のローンは審査が厳しい代わりに、金利が安いというメリットがあります。審査が通るならこちらがおすすめです。

クレジット系のローンを利用する場合は、上記の3つだけあれば申し込みができます。金融機関のローンを利用する場合は、さらに収入を証明する書類と見積書が必要です。

また、どちらのローンも単独での審査が厳しい場合に保証人を求められることもあります。最近では、低金利で月々の支払いを抑えることができる残価設定ローンもあります。

ただ、残価設定ローンにはデメリットも多いので、良く理解してから自分にあったローンを選びましょう。

ローンで購入する場合は印鑑証明が不要になる

車をローンで購入するときには、所有者はローン会社、購入者は使用者として登録されることも多いです。これを『所有権がつく』といったりします。

つまり、ローンの返済が終わるまで、その車は自分の所有する車ではないということです。そのため、返済が終わる前に許可なく売却したりすることもできません。

なぜ所有権がつくのかといえば、万が一支払いが滞った時に車を回収して損をしないためです。

全ての場合に所有権がつくわけではなく、ローンの金額が少ない場合などは、所有権がつかずに登録できる場合もあります。

所有権がつくかどうかの基準はローン会社によって異なるので、気になるようであれば事前に確認しておきましょう。

所有権がついた場合は、登録に必要な書類はローン会社の印鑑証明になり、購入する際に印鑑証明は不要になりますが、代わりに住民票が必要になります。

 

車購入の必要書類【未成年の場合】

車が好きな方は、免許を取得したらすぐに車を購入したいと考えるでしょう。車を購入する方が未成年である場合、親の同意が必ず必要になります。

また、未成年が親の同意を得ずに結んだ契約は取り消すことができてしまうので、基本的には親が同伴でないと契約できないでしょう。

さらに、普通車を購入する場合には、所有者登録するにも親の同意が必要になり、必要な書類が増えます。

戸籍謄本実印を押した同意書印鑑証明書を用意しなくてはなりません。ただし、未成年でも結婚をしている場合は、同意書がなくても所有者として登録ができます。

このように、未成年が車を購入する際には、必要な書類も増え、手続きが面倒になります。また、未成年で一括購入できない場合、殆どの場合はローンを利用するケースが多く、審査も通りにくいという現状もあるでしょう。

そのため、親が車を購入し、使用者として登録するというパターンが一般的です。どうしても親を頼りたくないという場合は、同意を得た上で学生ローンなどの利用を検討しましょう。

まとめ

車を購入する際には、色々な書類が必要になります。

多くの書類は役所で発行してもらうので、準備に時間がかかりそうな場合は、予め用意しておくと契約~納車までがスムーズに進むかもしれません。

特に急いでいないのであれば、契約をすると決めてから準備しても十分間に合います。販売店の方が丁寧に説明してくれるでしょうから心配する必要はありませんよ。

また、車は値引きしやすい時期というものがあります。少しでもお得に車を購入したい方は、その時期を狙っていくと良いかもしれません。

新車か中古車かによっても時期は少し違うので詳しくは下記の記事を参考にして下さいね。