1. TOP
  2. 車の購入
  3. 車の残価設定ローンは損?残クレのメリット、デメリット!

車の残価設定ローンは損?残クレのメリット、デメリット!

車の購入
  1,452 Views

車は高額な買い物ですから、購入する際には
ローンを選択する方が多いでしょう。
さらにその中には、残価設定ローンを利用する
という選択肢もあります。

「月々の支払額が抑えられてお得ですよ!」
なんて勧められることも多いですよね?

しかし、そんな言葉とは裏腹に、
残価設定ローンは損する場合も多いのです。

では、なぜ残価設定ローンは損なのか?
その疑問に答えるために、残価設定ローンの
仕組みやメリット、デメリットについてまとめてみました。

これから車を購入する方は参考にしてください。

Sponsored Link

車の残価設定ローンとは?

車の残価設定ローン、通称『残クレ』とは、
予め数年後の価値が予測できる車ならではのローンと言えます。

通常のローンでは借りたお金を均等に分割し、
返済していくのが普通です。(ボーナス払い無しの場合)

一方、車の残価設定ローンは、3~5年後に
売却することを前提とし、その車の下取り価格に
相当する金額を最終月の支払いに据え置いたプランです。

売却することを前提としていますが、
実際には支払いの最終月に、

  • 車を下取りに出して乗り換える
  • 車を返却する
  • 下取りに出さずに乗り続ける

という選択をすることができます。
乗換えや返却を選択すれば、そこで支払いは終了です。

その車を乗り続けるという選択をした場合、
下取り価格に相当する残債を精算する必要があります。

精算の方法は、一括で残りの金額を支払うか、
再度ローンを組み、分割で支払うか、
選べるようになっているのが一般的です。

 

少し分かりにくいので、例を挙げて説明しましょう。
例えば、200万円の車を購入し、
3年後に100万円の下取りができるとします。

この場合、36回目の支払い額を100万円とし、
残りの100万円を35回で分割払いすることになります。

つまり、予め下取り価格を除いた分を分割で
支払うことになるため、月々の支払いを低く
抑えることができるという特徴があるのです。

 

残価設定ローンでも審査は通常と変わらない

上記の例を見てもわかるように、
残価設定ローンは、残価設定した分もローンに組み込まれています。

ただ単に支払い方法が変則的というだけで、
下取り価格を除いた金額でローンを組むわけではありません。

この点は、残価設定ローンの良くある誤解の1つです。

月々の支払額が低くなるので、
ローンも通りやすいかと思うかもしれませんが、
通常のローンと借入金額は同じなので、
借入時の審査も基本的には変わりません。

銀行系のローンに比べれば審査は甘いですが、
通常のローンが通らなくて残価設定ローンなら
通るというケースは少ないと思います。

また、こちらも良くある誤解の1つですが、
借入額自体が変わらないということは、
金利分が少なくなるわけではありません。

ただし、残価設定ローンの金利は、
通常のローンより優遇されていることも多くなっています。

金利が優遇されているのであれば、
その分の差はメリットの1つとも言えるでしょう。

 

車を残価設定ローンで買うメリット

ここで一度、車を残価設定ローンで買う
メリットを考えてみましょう。

月々の支払いを抑えることができる

残価設定ローンを利用することで、
月々の支払いを抑えることが可能です。

どのくらいの差があるのか、例を挙げてみます。
以下の場合は、200万円の車を金利3.9%、
3年(36回払い)で購入し、3年後の下取り価格は100万円としています。

200万円の車を残価設定(100万)ローンで購入
・・・月々33,611円
200万円の車を通常ローンで購入
・・・月々58,959円
参考:ke!san 生活や実務に役立つ計算サイト

このように、月々の支払いは約25,000円も
違うことがわかりますね。

実際には、車種によって3年後の下取り
価格は違うため、ここまでの差は出ないかもしれません。

人気車種であればあるほど、残価設定の
金額も大きくなります。

また、ディーラーなどの新車販売店では、
残価設定ローンの金利が優遇されています。

そのため、通常ローンはもう少し負担が
大きくなる可能性も高く、そう考えれば
差はもっと広がるとも考えられます。

いずれにせよ、月々の負担が減ることは間違いありません。
今まで購入できないと思っていた車種にも
手が届くことになり、選択肢の幅が広がるというメリットがあります。

 

車検費用がかからなくなる

残価設定ローンは、3~5年で組むことが多く、
3年で利用する場合、車検を受ける必要がなくなります。

初回の車検は故障なども少ないため、
比較的安く受けられますが、大きな車に
なればなるほど負担も大きくなるでしょう。

走行距離が余程多くなければ、
3年で寿命を迎える消耗品も少ないので、
メンテナンスにかかる費用はオイル交換くらいです。

通常なら3年後にはある程度まとまった
費用が必要になりますが、その分を次に
購入する車の頭金にまわすことも可能になります。

ただし、次に購入する車にも重量税や
自賠責保険などの費用は発生していることを
考えれば、それほど大きなメリットとは言えないかもしれませんね。

 

出費を抑えながら定期的に新しい車へ乗り換えができる

残価設定ローンを利用すれば、月々の
支払いを抑えながら、3年毎、5年毎に
新しい車へ乗り換えることが可能です。

また、基本的には購入した店舗で買い替える
ことになるので、乗り換え時の手続きも比較的スムーズに行われます。

好きなメーカーがあって、モデルチェンジ毎に
乗り換えたいという方や、修理費用などに
お金を使うなら新しい車に乗り換えたいと
いう方にはおすすめ
です。

その他、初めからある一定期間しか車に
乗らないという方にもメリットはあるでしょう。

車は所有しているだけでも維持費がかかるので、
期間が終了したら返却できるというのは良いかもしれません。
リースに近い形で新車を低コストで乗ることができます。

 

残価設定ローンで車を購入するデメリット

残価設定ローンはお得だと思っているでしょう。
しかし、その判断をするのは少し早いかもしれません。

残価設定ローンを利用するかどうかは、
メリットだけでなく、デメリットも理解してから決めるべきです。

 

乗り続ける場合は残価設定ローンだと損をする!

残価設定ローンは、確かに月々の支払いを
抑えることが出来ます。

しかし、3年又は5年後も乗り続けたいなら
ローンの最終月に大きな金額を精算する必要があります。

それまでにしっかりお金を貯めて一括払いが
できるなら良いですが、再度ローンを組む
場合は損をする可能性が高いです。

なぜなら、残価分には既に3年、又は5年分の
金利が掛かっているからです。

つまり、わざわざ金利分が上乗せされた状態で
新たにローンを組むことになり、2重に金利がかかることになります。

また、最終月の支払いを多く、月々の支払いを
少なくするということは、最終月までに
思ったより残債が減っていないということです。

長期間のローンになればなるほど、
利息が大きくなるのは言うまでもありません。

いくら残価設定ローンの金利が優遇されて
いるとはいえ、、これではトータルの支払い額
は多くなってしまうでしょう。

一括精算するつもりでも、支払い期間中に状況が
変わる可能性もあります。

初めからその車を乗り続けるつもりなら、
良く考えてどちらのローンを選択するべきか判断しましょう。

 

頭金を入れても残価は据え置きのまま

通常なら頭金を入れることで、月々の負担が
少なくなると同時に、金利による利息も減らすことができます。

しかし、残価設定ローンの場合、
頭金を入れると月々の負担はかなり減りますが、
残価設定した分はそのまま据え置きになります。

そのため、せっかく頭金をいれたのに
返済がなかなか進まず、残価設定した分には
金利による利息が発生しています。

ローン自体の総額は減っているので、
頭金を入れる意味が無いわけではありませんが、
頭金の額が大きくなればなるほど、
メリットは少なくなると言えるでしょう。

 

事故や走行距離で下取り価格が下がるリスクがある

残価を設定する際には、期間終了後の
下取り価格を想定して決めます。

この下取り価格は保証されているので、
相場状況などの影響を受けることはありません。
(全てのメーカーで保証があるわけではありません)

しかし、万が一期間中に事故を起こしたり、
車に傷をつけてしまった場合、下取り価格が下がります。

最初に設定した残価との差がある場合、
返却や乗り換えを選択しても補填しなければなりません。

また、走行距離が多い場合も同様です。

走行距離は、1000km/月や1500km/月
といったように選択できますが、それによって
残価設定をしているので、オーバーすると
下取り価格がさがるため、追加料金が発生します。

それ以外にも、喫煙やペットの臭いなども
下取り価格が下がる要因の1つです。

このように、残価設定ローンで車を購入すると
通常のローンで購入する場合より気を遣いながら
車に乗らなくてはならないという大きなデメリットがあります。

特に事故で車が全損になれば、
ローンだけが残ってしまうことになるので、
必ず車両保険に入ることをおすすめします。

カスタムも自由にできない

車が好きな方の中には、自分の好みに
カスタムしたいと思う方も多いと思います。

しかし、残価設定ローンを利用した場合、
基本的に車のカスタムはできません。

してはいけないわけではないようですが、
返却や下取りをする際には元に戻す必要があります。

エアロパーツなどはビス止めのために穴を
開けたりすることもあるので、元に戻せない
カスタムはできないということになります。

車のカスタムを考えている方は、
最初から通常のローンで購入した方がよいでしょう。

 

買取業者に車を売却した方が高く売れる場合が多い

残価設定ローンでは、最初に下取り価格を
設定したうえで車を購入します。

そのため、期間終了時に売却や返却を選ぶ場合、
基本的にはその店舗で車を手放すことになります。

残価設定ローンは、残価設定した金額に保証を
付けているケースが多いですが、これは逆に
言うと下取り価格を低めに設定しているということになります。

なぜなら、相場より高く買い取ることになれば、
損をするのは店舗側だからです。

さらに、元々ディーラーの下取り価格は、
買取専門業者などと比べて低い傾向にあります。

いくつかの業者で見積りをとる必要があったり、
多少の手間はかかりますが、少しでも高く
車を売りたい方にとって残価設定ローンは
大きなデメリットとなるでしょう。

車が高く売れるということは、支払い額が
少なくなることと同じ意味を持つので、
結果的に通常ローンで購入した方が
得をする場合も多いです。

残価設定ローンだと他社では売れない?

残価設定ローンでも、他社で売却したり、
途中で売却することはできます。

しかし、車の所有権は店舗側にあるので、
許可なく勝手に売却することはできません。

他で売却するには、一度買い取って所有権を
解除する必要があるため、まとまった資金が必要になります。

これは、通常のローンでも所有者が自分に
なっていない場合は同じなので注意しましょう。

 

そもそも残価設定ローンは何故あるのか?

残価設定ローンは、一見得なように見えますが、
デメリットも多いことがお分かりいただけたでしょうか?

では、デメリットの多い残価設定ローンが
なぜあるのかというと、一言でいえば車を売りやすいからです。

実際、月々の支払額が少なく見えれば、
「これなら自分でも乗れる」と思う方は多いでしょう。

また、買い替えのサイクルが早くなり、
その分車も多く売れるようになります。

さらに、顧客の囲い込みもできるため、
ディーラーなどの販売店側にはメリットが多いのです。

とは言え、残価設定ローンを利用する側にも
メリットはあります。

残価設定ローンと通常のローンを比較し、
どちらが自分に合っているのか選択することが重要です。

 

残価設定ローンはどんな人に向いている?

最後に、メリットやデメリットを踏まえたうえで、
どんな人が残価設定ローンに向いているかをまとめたいと思います。

残価設定ローンが自分に合っているかを
判断するときの参考にして下さい。

 

残価設定ローンが向いている人

残価設定ローンは、以下のような項目に
当てはまる方に向いています。

  • 月々の支払いをできるだけ抑えたい
  • 常に新車に乗っていたい
  • 無理なく高級車に乗りたい
  • 車の走行距離が少ない(年間1万km以下)
  • 一定期間(3~5年)車が必要になる
  • メンテナンスにお金をかけたくない
  • 車をカスタムするつもりが無い
  • 残価分を期間内に貯めることができる
  • 数年後に環境が大きく変わる可能性がある

最後の環境の変化とは、引っ越しや
転勤などのことだけではありません。

特に、結婚や出産を控えている方は、
とりあえず残価設定ローンで車を購入
する
というのもアリだと思います。

今は小さな車で十分でも、家族が増えれば
大きな車が必要になることも多いですからね。

 

残価設定ローンに不向きな人

残価設定ローンは、以下のような項目に
当てはまる方には不向きです。

  • 車を長く大事に乗りたい
  • 車の走行距離が多い(年間1万km以上)
  • ローンを払い続けたくない
  • 残価設定分もローンで払うつもり
  • 頭金を多く用意できる
  • 売る時は少しでも高く売りたい
  • 車のカスタムやドレスアップが好き
  • 車に傷をつけたり、事故が多い
  • 車内で煙草を吸いたい
  • ペットと一緒に車に乗りたい

残価設定ローンを利用して乗り続ける場合、
月々の支払いが安くなった分を貯金し、
最終月に一括返済しなければ支払総額が
上がる傾向にあるので注意しましょう。

車の利用を制限されることも多いので、
車の自由度を高くしたいという方には、
残価設定ローンは向いていません。

 

まとめ

残価設定ローンにはデメリットも多いですが、
必ずしも損だというわけではありません。

自分にとって何が一番のメリットなのかを考え、
デメリットが気にならないなら残価設定ローンを
利用する価値はあると思います。

また、ローンの支払いを抑えるには、頭金を
用意するのが一番良い方法です。

今乗っている車があるなら、その車を
売却して次の車に充てることもできます。

下取り価格が思ったより低かったという方でも、
まだ諦めるのは早いです。

買取専門業者なら、下取りより高く売れる
ことも多いので、少しでも高く売りたい方は
一度無料査定を受けてみましょう。

 

Sponsored Link

\ SNSでシェアしよう! /

エンドラの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

エンドラの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

yasu

yasu

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングのことまで幅広い知識を生かして記事を執筆中。国家資格の整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

    関連記事

    • 楽天車検の気になる口コミ!ポイント以外のメリットやデメリットは?

    • 車検が受けられるおすすめの場所は?県外ナンバーでも大丈夫?

    • 車の頭金はいくら用意すればいい?相場や支払うタイミングは?

    • 車を高く売れる買取店がみつかる!一括査定おすすめランキング!

    • ディーラー車検が高い理由は?相場比較と費用を安く済ませる方法!

    • 車の下取りと買取の違い|それぞれのメリット・デメリットも解説