タイヤやホイールの洗車方法と洗い方のコツ|洗浄剤やおすすめブラシも紹介します!

洗車・コーティング
yasu

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングまで幅広い知識をいかして記事を執筆。国家資格の自動車整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

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洗車のタイヤやホイールも洗うと思いますが、普通に洗ってもなかなか綺麗にならないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

タイヤやホイールは車の中で最も汚れる場所といえますが、オシャレは足元からというように、タイヤやホイールが綺麗な車は全体も綺麗に見えます。

逆に、せっかくボディーをピカピカにしても、タイヤやホイールが汚れているといまいち綺麗になったようには見えないので、洗車にこだわるならタイヤやホイールの洗浄は欠かせません。

そこで今回は、タイヤやホイールの洗浄方法や洗い方のコツについて解説します。おすすめの洗浄剤やブラシについても併せてご紹介するので、楽しみながら洗車しましょう。

タイヤやホイールの洗浄方法

タイヤやホイールは地面に一番近い場所であるため、ボディーよりも砂や泥などの汚れが多く付着します。

また、最も厄介な汚れはブレーキダストで、金属や油分も混じっているため、しっかり洗わないとなかなか汚れが落ちません。

ホイールについたブレーキダストは放置すればするほど頑固な汚れになってしまい、簡単には落とすことが出来なくなってしまいます。

そんな車の中でも一際汚れているタイヤやホイールを洗うときは、ボディーで使用するスポンジやブラシとは別のものを用意しましょう。

同じスポンジを使用すると、タイヤを洗ったときの砂や汚れが付いてしまいます。一度洗った程度では奥に残ってしまう場合が多く、ボディーに傷をつけてしまうので注意してください。

それでは、まずタイヤの洗い方からご紹介します。

タイヤの洗い方

タイヤの洗い方は特に難しいことはありません。用意する物はタイヤブラシだけで、メーカーもタイヤは洗剤を使用せず水洗いすることを推奨しています。

まず、タイヤを洗う前にタイヤハウスの内側についた泥や砂を水で洗い流します。高圧洗浄機があると便利ですが、無い場合はホースを狭めて水圧を強くして流しましょう。

タイヤハウスが洗浄できたら、タイヤの表面についた汚れを水で洗い流し、側面をブラシを使って擦ります。

トレッド部分(接地面)はブラシをかける必要はないですが、小石などが挟まっている場合は除去しておきましょう。その後は再度水を流してタイヤの洗浄は完了です。

タイヤの洗浄には普段の洗車に利用している中性のカーシャンプーなら使用しても良いですが、強力なアルカリ性のクリーナーはタイヤを傷める可能性があるのでおすすめしません。

タイヤブラシは色々な形状のものが販売されていますが、好みで選べばOKです。ハンドルがついているものだと手が汚れなくておすすめですが、気にならないならタワシでも構いません。

タイヤワックスの使用方法と選び方

タイヤの洗浄が終わった仕上げに、タイヤワックスを塗ると艶がでてピカピカになります。

タイヤワックスの使い方は簡単で、タイヤの側面に塗るだけです。間違ってもトレッド面(接地面)には塗らないようにして下さい。

タイヤワックスも色々な種類が販売されています。油性タイプは艶がしっかりでて長時間持続しますが、タイヤの劣化を早める可能性があるので頻繁に利用するのはおすすめしません。

一方、水性タイプは艶や持続性が油性タイプより劣りますが、タイヤが劣化する心配が少ないので、タイヤを長持ちさせたい人やこまめに洗車する人におすすめです。

また、それぞれスプレータイプとスポンジで塗り込むタイプがあります。

スプレータイプは手軽に使用できますが、全体にムラなく塗るためには多めにスプレーしなければならず、タイヤ以外の場所についたり飛び散ったりするのがデメリットです。

スポンジで塗り込むタイプは手間こそかかりますが、均一にタイヤワックスを塗ることができますし、余計な場所につくことがないというメリットがあります。

タイヤワックスもどんどん改良されて良い商品が生まれていますが、現時点ではタイヤの劣化を早める可能性がある油性よりも水性のタイヤワックスがおすすめです。

ホイールの洗い方

ホイールの汚れは頑固で普通に洗っても落ちない場合が多いですし、ホイールの形状によっては細かい部分が洗いづらかったりします。

ホイールを洗うのに最低限必要なものはカーシャンプーとスポンジですが、一般的に販売されているボディー用の洗車スポンジは大きすぎるので、小さく切って使いやすくしておきましょう。

スポンジの代わりに洗車用のクロスなどでもOKですが、同じものを使うと傷がつくので必ずボディー用とは別途用意して下さい。

洗車用のクロスは消耗品なので、普段から良く自分で洗車する人はたくさん用意しておきましょう。

コストコでも買える洗車クロスは安くてまとめ買いにおすすめ。会員でなくてもネットなら購入可能です。

1枚あたりの価格が非常に安く、コスパが良いマイクロファイバータオル。コストコでも販売されているので、会員の方は直接店舗でも購入できますよ。サイズ:約40×40cm

ホイールの洗い方は水で砂や汚れを流した後、シャンプーを良く泡立てて優しく洗います。タイヤ同様に高圧洗浄機があると便利ですが、無い場合はホースで流します。

ホイールの汚れが頑固でなかなか落ちない場合も多いですが、ボディーと同じで強く擦れば傷がついてしまうため、落ちない汚れは一旦諦めましょう。

ホイールの汚れにはブレーキダストの鉄粉が混ざっていて、放置することで酸化して錆びになります。そこまでいくと普通に洗っても落ちないので、専用のクリーナーを使用しての洗浄が必要です。

クリーナーで一度綺麗に汚れを落としたら、溶剤がホイールに残らないよう念入りにすすぎます。その後はホイール用のコーティングをかけておくと汚れが付きにくくなるのでおすすめです。

ホイール用のおすすめ洗浄剤

ホイール用の洗浄剤はカー用品店などでもたくさん販売されていますが、自分の車が履いているホイールに合わせて選ぶ必要があります。

ホイール用の洗浄剤(クリーナー)はブレーキダストの鉄粉を溶かして除去するものもあるため、間違ったものを選ぶとホイールが変色する場合もあるので注意してください。

商品の説明をよくみて、使用可能なホイールの材質に当てはまっているか確認するのはもちろん、メッキなどの部分に使用する際は必ず一度目立たない場所でテストしましょう。

それでは、いくつかおすすめのホイールクリーナーをご紹介します。紹介するクリーナーは楽天でレビュー数が多くて評価の高い商品やAmazonの売れ筋ランキングから厳選しました。

どれも人気のあるホイールクリーナーなので、どれを買うか迷っている人は参考にして下さい。

ブルーマジック メタルポリッシュクリーム

楽天、Amazon共に売れ筋ランキングに入賞していた人気のホイールクリーナー。多くの利用者がその効果に驚いていて、磨くとピカピカになると評判です。

ホイールクリーナーはスプレータイプが多い中、このブルーマジックのクリーナーはクリームタイプ。容量も550gとかなり多く、値段もそこまで高くないのでコスパも抜群です。

コスパも評価も抜群でおすすめのホイールクリーナーですが、鼻にツンとくる臭いが気になるというレビューが多いので、臭いが気になる方は避けた方が良いかもしれません。

また、コンパウンドを含んでいないクリームなので、アルミや鉄、マグネシウムのホイールはもちろん、金や銀、銅やステンレス等のパーツにも使用できます。

ただし、メッキ加工されているのホイールやパーツには使えないので注意してください。

金属表面の酸化、サビ、汚れ等を除去してシリコンコーティングするクリームタイプのホイールクリーナー。【内容量】550g

ソナックス エクストリーム ホイールクリーナー

ソナックスのホイールクリーナーはカー用品店などでも販売されていることが多く、Amazonの売れ筋ランキング上位を獲得していた商品です。

スプレータイプのホイールクリーナーで、ホイールを傷めにくい素材に優しい成分を使用し、ブレーキダストや油汚れを落としてくれます。

臭いはややありますが、そこまで気になるほどではないようです。素材に優しいというだけあってアルミや鉄、メッキのホイールにも使用できます。

ただし、長年放置して黒く焼きついた鉄粉は落ちない、かなり時間がかかるという口コミも多いので、頑固な汚れが付着したホイールには不向きかもしれません。

素材に優しい成分でホイールを傷めないスプレータイプのホイールクリーナー。【内容量】550ml

シュアラスター ホイールクリーナー

シュアラスターといえばワックスが有名ですが、ホイールクリーナーも人気があります。こちらはAmazonのホイールケア部門の売れ筋商品です。

スプレータイプのホイールクリーナーで、ノーコンパウンドの弱アルカリ性洗浄剤が泡で汚れを浮かせて洗い流してくれます。

付属のスポンジが使いやすいと評判も良いので、ホイール用のスポンジを持っていない人には特にシュアラスターのクリーナーがおすすめです。

また、臭いも他のホイールクリーナーと比べればマイルドなので、臭いが気になるという人にもおすすめかもしれません。

ホイール全般に使用できますが、再塗装面や劣化したコート面、メッキホイール等に使用する場合は、念のため目立たない所で試してから使用しましょう。

ノーコンパウンドのやさしい泡が汚れを洗い流すスプレータイプの洗浄剤。車のホイール全般に対応(未塗装のアルマイトホイールを除く)

RINREI(リンレイ) ホイールクリーナー

リンレイのホイールクリーナーもAmazonで人気があるホイールクリーナーです。他の製品と比べても価格が安く、コスパが良いのが魅力。

臭いも控えめで、擦ればこびりついた汚れもしっかり落ちると洗浄力の評価は高く、軽い汚れなら擦らなくても落ちると評判です。

ただし、使用上の注意にマグネシウムやメッキ、外国製のホイールや表面が劣化したホイールには使用できませんと記載されているため、使用できるホイールは限られるでしょう。

ガンコなピッチ汚れ、ブレーキダストを強力に洗浄するタレ落ちにくい粘調フォームタイプのホイールクリーナー。【内容量】450ml

洗車の王国 ホイール&タイヤクリン

ホイール&タイヤクリンは、楽天のタイヤ・ホイールケアランキングで1位を獲得している人気のホイールクリーナーです。

34ヵ国800店舗に採用された実績のあるプロ仕様の商品で、アルカリ性の溶剤が汚れを浮かして綺麗に洗い流してくれます。

これだけでもかなり汚れが落ちると評判ですが、落ちない場合はブレーキダストカットという別商品もあり、ラインナップの多さはさすがプロショップといった感じ。

ホイール&タイヤクリンは内容量が800gと多く、その分他商品より値段が高く感じてしまいます。

とはいえ、同じ量で比較すればそこまで高いわけではないですし、詰め替え用も販売されているので、2回目以降はもっとお得に購入できるはずですよ。

楽天のタイヤ・ホイールケアランキングで1位を獲得しているプロ仕様のホイールクリーナー。

タイヤ&ホイール用に便利なおすすめ洗車ブラシ

最後に、タイヤやホイールの洗浄に便利な洗車ブラシをご紹介します。

タイヤ用のブラシについてはハッキリ言って何でも良いですが、大きすぎると使いにくいですし、ブラシ部分が柔らかすぎると汚れが落ちにくいです。

先ほどホイールクリーナーでも紹介した洗車の王国のブラシはとても使いやすいと評判なので、なかなか良いタイヤブラシがみつからないという人は試してみてください。

タイヤの洗浄をするのに最適なタイヤ洗浄専用ブラシ。【製品サイズ(mm)】全長:170、毛の長さ:25、ヘッド部分:135×80

また、ホイール用の洗浄ブラシはスポンジやクロスでは洗いにくい細かい部分を洗うのに便利です。しかし、毛の長さや大きさなど、ホイールの形状にあったものを選ぶ必要があります。

以下のようなセット商品だと、ホイール以外にもエンブレムや車内の細かい部分といった様々な箇所に使えるので、1つ持っておくと便利だと思います。


AutoGo 洗車ブラシ 筆 ディテールブラシ 5本セット ストラップ付き【柔らかい豚毛素材・隅々までピカピカ】タイヤホイール・エンジンルーム・エンブレムなど 部分洗い専用ブラシ 細部専用 パーツクリーニングブラシ ホイールブラシ 洗車ふで 【筆タイプ】

こちらはAmazonでみつけた商品ですが、他のショッピングサイトでも類似商品がたくさんありました。そこまで違いはないと思いますので、気になる方は探してみて下さい。

まとめ

タイヤやホイールの洗浄は手抜きすることもできますが、ピカピカにすると車全体がより一層綺麗にみえます。

普通に洗っただけでは落ちない汚れに悩んでいる人は、ホイール用の洗浄剤やブラシを使うと綺麗になるので試して下さい。

汚れを放置しているとブレーキダストに交じっている鉄粉が錆びたり焼きついてしまうので、洗車をする際にホイールはしっかり洗いましょう。

一度しっかり汚れを落として綺麗にしたら、今後の手間を軽くするためにもホイールコーティングがおすすめです。

下記の記事ではボディー用のガラスコーティング剤を紹介していますが、ホイールに使用できるものも紹介しています。

カー用品店などで購入できるものが殆どですし、ボディーのコーティングにも使用できておすすめなので、よろしければ参考にして下さい。