1. TOP
  2. 車検
  3. 車検はブレーキパッド残量が少ないと通らない?交換時期の目安は?

車検はブレーキパッド残量が少ないと通らない?交換時期の目安は?

 2018/12/16 車検
  1,861 Views

車検時にブレーキパッドの交換を勧められる
ことって多いですよね?

でも実は、ブレーキパッドの残量が例え1mm
しかなくても車検には通ります。

とは言っても、そのままの状態では危険ですし、
そのまま乗り続けると交換しなければ
いけない部品が増えてしまうこともあります。

今回は、車検とブレーキパッドの関係性や、
ブレーキパッドの交換時期の目安について御紹介します。

Sponsored Link

ブレーキパッドの役割と仕組み

ブレーキパッドがブレーキに関係する部品
だということは分かっていても、実際にどんな
役割があって、どんな仕組みになっているのでしょうか?

ブレーキの仕組みは意外と簡単なもので、
タイヤと一緒に回転しているディスクローターを
ブレーキパッドで挟み込み、その摩擦力で車を減速させています。

ちなみにディスクローターというのは、ホイールを
覗くと見える円盤状の金属部品のことです。

もちろん、足でブレーキペダルを踏む力だけで
車を止めることはできませんから、ブレーキ
オイルの油圧回路を利用し、その力を何倍にも増幅させています。

 

ベーパーロックやフェード現象が起こる理由

少し話は脱線しますが、上記のようにブレーキは
摩擦力で減速しており、その際には大きな熱が発生します。

通常はすぐに放熱しますが、ブレーキを酷使
すると放熱が間に合わなくなり、限界に達して
正常な摩擦力を発生できなくなってしまいます。

これをフェード現象といい、フェード現象は
ブレーキパッドの残量に関係なく起こります。

また、ブレーキの放熱が間に合わなくなると、
熱はブレーキオイルにも伝わり、沸騰して
気泡が発生してしまい、圧力がかからなくなります。

これをベーパーロック現象といいます。
ブレーキオイルは吸湿性がとても高く、
空気中の水分を吸収し、沸点が下がります。

走行距離が少なくても車検の際にブレーキオイル
の交換を勧められるのは、ブレーキオイルの
性能が時間と共に劣化するものだからです。

 

ブレーキパッドの残量が少ないと車検に通らない?

ブレーキパッドの残量が少ないと交換を
勧められますが、車検に通らないわけではありません。

車検は保安基準に適合しているかを検査
するものなので、制動力が基準値以上の
数値であれば合格となります。

例えブレーキパッドの残量が1mmしかない
状態であっても、制動力が基準値を
満たしていれば車検には通るということです。

実際、陸運局に直接車を持ち込んで
車検を受ける場合、検査員が直接
ブレーキパッドの残量を確認することはありません。

正確な残量を測定するには、
タイヤを外さない限りできないからです。

 

指定工場の場合は通さないこともある

いくら車検に通るとはいっても、ブレーキパッドの
残量が少ないことは、危険であることに変わりはありません。

指定工場などでは陸運局より厳しい
基準を設けていることも多く、何mm以下は
車検に通さないと決めていることもあります。

この場合は、ブレーキパッドの残量を確認し、
交換しなければいけない理由を
しっかり聞いてから交換を検討しましょう。

とはいっても、本当に今すぐ交換する必要が
あるのかどうかなんて、正しい知識がなければ
わかりませんよね?

少しでも車検代を安く抑えたいのであれば、
今交換が必要ないものはできるだけ省きたい
という気持ちも分かります。

言われるがまま交換するのが嫌であれば、
ブレーキパッドの残量を聞き、自分で判断する必要があります。

 

ブレーキパッドの交換時期と目安

ブレーキパッドの減り具合は、メーカの違いや
車の乗り方、車の重量等によっても異なるので、
距離や年式などでは一概に言えません。

新品のブレーキパッドは約10mmありますが、
3mm以下であれば交換時期と言えるでしょう。

また、ブレーキパッドには交換時期を知らせる
パッドウェアインジケーターというものが付いています

このパッドインジケーターには、2種類のタイプがあります。

1つは残量が少なくなると、金属片がディスク
ローターに当たって「キー」っと音を出す機械式タイプ。

もう1つは電子式のセンサーが付いていて、
残量が少なくなるとメーターにある警告ランプ
で知らせるタイプです。

どちらのパッドインジケーターも残り2~3mm
程度で設定されているものが殆どでしょう。

このことからも、ブレーキパッドの交換時期は、
3mm以下というのが一般的な目安であることがわかります。

パッドインジケーターが付いているのであれば、
音が出たりランプが付いたタイミングが交換時期です。

ただ、パッドインジケーターは、全ての
ブレーキパッドについているわけではありません。

通常はブレーキパッドの片面にしか付いて
いないので、パッドの減り方に差がある場合、
音やランプが付かなくても片方が交換時期を
過ぎているということもあります。

交換時期を見逃さないためにも、ブレーキパッド
は定期的に点検して、残量を把握しておきましょう。

 

交換を提案されるタイミングは場所によって異なる

上記のように、ブレーキパッドの一般的な
交換時期は3mm以下ですが、場所によっては
5mm以上あっても車検時に提案するところはあるでしょう。

車検業者によっては、次の車検までに寿命を
迎えそうな部品は、全て交換を提案するところも多いからです。

これは、必ずしも車検の利益を目的にしている
というわけではありません。

日本は車検制度があるおかげで、車検を受けたら
次の車検までメンテナンスを殆どしないという方も多いです。

それどころか、車検を受けたら次の車検までは
何の問題もなく乗れるものだと思っている方も一定数います。

メンテナンスをしない方が、ブレーキパッドの
残量が少ないことを知らずに、車を運転し続けるのはとても危険ですよね。

ですから、安全に車が乗れることを優先し、
早めの交換を促しているというだけなのです。

ただ、この場合は今すぐ交換する必要の無い
部品まで交換することになり、車検の費用が
高くなってしまうというデメリットもあります。

 

ブレーキパッドは何キロ走れば1mm減るのか?

車検の費用をなるべく安く抑えるためには、
今すぐ交換する必要のない項目を省き、
適切なタイミングで必要な整備をしていくことが重要です。

ブレーキパッドの残量がわかれば、あと何キロ
くらい乗れるのかはある程度把握できます。

あくまで目安としてですが、ブレーキパッドは
約1万キロで1mm減ると考えられています。

例えば、ブレーキパッドの残量が5mmなら
交換時期の目安まで2万キロ程度は走れるということです。

新車時や前回の車検時から何キロ乗り、
パッドがどの程度減ったかが分かれば
もう少し正確な減り方が分かります。

但し、ブレーキパッドを限界まで使用する
というのはあまりおすすめしません。

ブレーキパッドの減り方は、車の乗り方や
重量によっても変わりますし、メーカーに
よっても違いがあるからです。

ギリギリまで交換を我慢した結果、
ブレーキパッドの交換だけでは済まない
ケースもあるので注意しましょう。

 

ブレーキパッドを交換しないとどうなる?

ブレーキパッドの交換時期を過ぎてそのまま
使用した場合、パッドの部分がなくなって
金属部分がディスクローターと接触します。

そこまでいくと、激しい異音とともに
ディスクローターも削れてしまうので、
ブレーキパッドの交換だけでは済まなくなります。

ブレーキパッドの交換費用と比べて、
おそらく倍以上の費用がかかることになるでしょう。

また、ブレーキパッドの残量が減るということは、
それだけブレーキオイルに熱が伝わりやすくなるということです。

ブレーキオイルの劣化も早まり、ベーパーロック
現象などが起こりやすくなるリスクもあります。

さらに、ブレーキをいつもより深く踏まないと
効かないようにもなるため、重大な事故に
繋がる可能性も高いです。

このように、ブレーキバッドの交換時期を
間違えれば良いことは1つもありません。

できるだけ余裕を持って早めの交換をおすすめします。

 

ブレーキパッドは車検時に交換した方が安くなる場合もある!

車検時にタイミング良くブレーキパッドの
交換時期を迎えるケースは少ないかもしれません。

もう少し乗れそうだけど、交換時期も近い
という場合は、車検時にお願いしたほうが安くなる場合もあります。

というのも、車検には24ヶ月点検が含まれて
いるのが一般的で、点検の過程でブレーキ
パッドの交換もついでに出来てしまうからです。

ブレーキパッドの交換にかかる手間が
24ヶ月点検に全て含まれるわけではないので、
さすがに工賃無料というわけにはいきませんが、
割引になる可能性は高いでしょう。

実際、整備振興会が定めているブレーキパッド
交換の標準作業点数(※)も車検時と一般整備では違います。

※その作業にどのくらいの時間がかかるかを点数に表したもの
整備振興会が発行し、工賃を決める目安となっている

ただ、整備工場によってどのような基準で
工賃を決めているのかは分からないので、
必ず割引になるとは言えません。

良心的な整備工場であれば、通常の交換と
車検時では料金に違いがあるはずなので、
一度聞いてみても良いかもしれませんね。

 

ブレーキパッドの交換はお早めに!

いかかでしたか?
ブレーキの不具合は重大な事故に繋がるため、
車の中でも特に重要な部分です。

ブレーキパッドの減り方は一定ではないので、
安全のためにも交換時期がきたら早めに
交換することをおすすめします。

必ず車検時に交換する必要はないですが、
車検時に交換するとお得な場合もあります。

少し早めでも損はしないと思うので、
担当者と相談しながら良く考えて交換しましょう。

また、車検はどこに出すかによっても金額が
結構変わってきます。

基本的にやることは同じなので、
安くて信頼できる業者を選ぶことが大切です。

車検を少しでも安く済ませたい方は、
併せて下記の記事もチェックしてみて下さい。

ディーラー車検が高い理由は?相場比較と費用を安く済ませる方法!

 

Sponsored Link

\ SNSでシェアしよう! /

エンドラの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

エンドラの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

yasu

yasu

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングのことまで幅広い知識を生かして記事を執筆中。国家資格の整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

    関連記事

    • 楽天車検の気になる口コミ!ポイント以外のメリットやデメリットは?

    • 車検の時期と適切なタイミング!前倒しするメリットはある?

    • 車検は現金払いじゃないとダメ?クレジットカードが使える場所は?

    • 車検を自分で受ける前に知りたい!ユーザー車検の方法と流れ!

    • 車検が受けられるおすすめの場所は?県外ナンバーでも大丈夫?

    • 車検に必要な自賠責保険とは?自分で加入する場合の注意点!