車一括査定の良くあるトラブルと注意点|危険な買取業者を回避する方法

車の売却
yasu

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングまで幅広い知識をいかして記事を執筆。国家資格の自動車整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

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車を高く売る方法として有名な一括査定ですが、口コミの評判ではトラブルも多く報告されており、自分も巻き込まれないか不安に感じている方も多いのではないでしょうか?

車一括査定は複数の買取業者を比較するにはとても便利なサービスで、実際に車を高く売ることもできますが、トラブルの不安があると安心して利用することはできないですよね。

とは言え、良くあるトラブルは4つに集中しており、注意点さえ事前に把握していれば回避するのは難しくありません。

そこで今回は、車一括査定を利用する際に良くあるトラブルや注意点をまとめました。

また、それでも一括査定はやっぱり不安という方もいるかもしれませんので、一括査定以外に車を高く売る方法も併せてご紹介します。

車一括査定の良くあるトラブルと注意点

車一括査定の良くあるトラブルの画像

車一括査定の良くあるトラブルは、口コミや評判を見てみると、

  • 申込み後に大量の電話がきた
  • 査定後にしつこく営業を受けた
  • 解約ができない、キャンセル料を請求された
  • 契約後に査定額が減額された

といった4つに集約されます。

つまり、この4つのトラブルに注意して対策ができてさえいれば、安心して車一括査定を利用できるということです。

では、上記のトラブルに対する注意点や対策を1つずつ解説していきます。

申込み後に大量の電話がきた・・・

大量の電話

車一括査定に申し込むと、早ければ5分もしない内から電話が鳴り始めます。

これは、申込み内容の確認や出張査定などの日程を決めるための電話ですが、とにかく電話に出るまでしつこくかかってきます。

査定を申し込んだ業者の数だけ電話がくるので、正直うざいと感じてしまうほどです。

この大量の電話がトラブルの1つになるということは、利用者の多くは電話が来ることを予期していないということでしょう。

車一括査定というサービスを誤解して利用している方も多いので注意して下さい。

車一括査定は基本的に実車の査定がセット

多くの車一括査定サイトでは、『簡単』、『すぐに』、『高く売れる』などのフレーズが強調されていて、申込みした業者から電話が来ることは小さめに表示されていたりします。

また、ラジオCMなどでは限られた時間でメリットを説明するためか、電話のことに一切触れていないこともあります。

確かにこれでは、車一括査定を利用すれば簡単に買取額が比較できると誤解してしまうのも仕方がありません。

でも実際は、車一括査定に申し込んでも正確な査定額は実車を見なければ絶対に分かりません。

つまり、車一括査定とは基本的に実車査定の申込みをするためのもので、車を売る気がある人が利用するサービスということです。

もちろん査定を受けて車を売却するかどうかは選択できるので、試しに査定を受けてみるという使い方でも問題ありません。

ただ、相場だけ知りたい人が安易に申し込むサービスではないので注意して利用しましょう。

もし相場だけ知りたいのであれば、メールだけで申込み可能なgoo買取や、電話番号なしの匿名で利用できる相場検索がおすすめです。詳しくは下記の記事も参考にして下さい。

大量のしつこい電話対策

車一括査定を利用する上で、この電話対応は避けて通れないものですが、数を少なくしたり、手早く終わらせることは可能です。

電球ポイントは・・・
  • 査定の依頼先が選べる一括査定を利用すること
  • 時間のある時に申し込むこと

この2点に注意して利用すれば、最小限の電話対応で素早く終わらせることができます。

無視しても電話はしつこくかかってくるので、査定を依頼した業者からの電話は出た方が良いです。一度出てしまえば、その業者からの電話は止まります。

また、買取業者の中には自動で電話をかけるシステムを利用しているところもあるので、時間に余裕のある時に申し込みましょう。

連絡の希望時間帯を記入しても、申込み直後にかかってくる場合があるので注意して下さい。

もし間違って申込みした場合は、電話に出てその旨を伝えるか、車一括査定のサイトに申込みの停止依頼を出しましょう。

着信拒否などをしても電話番号を変えてかけてくる場合もあるため、電話が止まらない可能性があるので注意して下さい。

査定後にしつこく営業を受けた

査定後のしつこい営業

一括査定を利用して査定を受けた後に、しつこい営業を受けたり、なかなか帰らないといったトラブルも良くあるトラブルの1つです。

買取店ではノルマがあったり、業績に応じた歩合給となっていることも多いので、どうしても買取したいという場合にこのようなケースは良くあると言えるでしょう。

実際に私も、『他社さんの査定が終わるまで待たせてもらって良いでしょうか?』と言われたことがあります。

その後何社も査定を受ける予定だったので帰ってもらうよう伝えましたが、自宅から少し離れた場所で待機していたようで、何度か様子を伺いにきていました。

自宅での出張査定を依頼した場合は、長時間自宅に居座られることになるため、迷惑に感じる方も多いと思います。

また、査定を受けて一度帰ったとしても、その後に何度も電話をかけてくる営業も多いです。

しつこい営業にははっきりと断ることが大事

しつこい営業を受けた場合、はっきりと断ることが大事です。その場に居座るのが迷惑だと感じた場合は、迷惑だから帰って欲しいことを伝えましょう。

それでも居座る場合は、不法占拠にあたるので、警察や本社に連絡するといえば大抵の営業は帰ります。もし帰らないというなら、本当に連絡して構いません。

また、査定を受けた業者に断りを入れる場合、まだ交渉の余地があると思わせるとしつこく営業を受ける可能性があるので、この時もはっきりと断ることが大切です。

おすすめの断り方は・・・
  • 既に他社に売却した
  • 売却するのを辞めた
  • 知人や友人に譲ることにした

などです。

~しようと思うといった表現より、完了した、決断したといった表現を使いましょう。曖昧な断り方をすると、金額などを聞かれてしつこく交渉される場合があるからです。

また、既に契約が完了したものをキャンセルする場合は、キャンセル料などがかかる場合もあるので注意して下さい。

まだ交渉するつもりがあるなら、契約せずに止めておきましょう。

解約ができない、キャンセル料を請求された

解約不可、キャンセル不可

解約ができなかったり、キャンセル料を請求されたというトラブルは車一括査定では多いです。

車の売買にはクーリングオフ制度が適用されません。そのため、車の売却をする際は慎重に検討して決断する必要があります。

悪質な業者も中にはいて、クーリングオフができるからと嘘をつき、強引に契約を迫ることもあるようなので注意して下さい。

クーリングオフが適用できないといっても、キャンセルが全くできないわけではありません。

いわゆる大手の買取店であれば、無料でキャンセルできる期間やキャンセル料についても定められています。

契約時にも説明を受けるはずなので、トラブルになるケースは比較的少ないですが、中小企業の買取店では大手程しっかり説明がないこともあるので注意しましょう。

契約内容の確認は必ずすること

キャンセルに関しては契約時に必ず確認しておくべきポイントで、できればキャンセルしないようにするのが一番です。

契約時キャンセルに関する説明がない場合、こちらから確認しておく必要があります。

解約やキャンセル料についての説明が全くなかったり、強引に契約させられて解約したいのにできないといった場合は、JPUC車売却相談室に相談してみましょう。

JPUCは、業界の健全化を目指している一般社団法人日本自動車購入協会というところで、買取業者のガイドラインを定めていたり、一括査定でのトラブルに関する相談ができます。

契約後に査定額が減額された

査定後の減額交渉

車一括査定を利用する目的は、複数の買取店を比較して車を高く売ることだと思います。

しかし、せっかく高く売れたと思ったのに、契約後に査定額を減額されたというトラブルもあります。

これは、後で重大な故障や修復歴などが見つかった場合におきるトラブルで、意図的に隠したわけでなければユーザー側に責任はありません。

基本的には修復歴などは見ればわかりますし、プロである買取業者側の過失であるといえます。

一方的に減額されるケースは稀で、殆どが減額の交渉から始まりますが、基本的にはユーザー側が折れる必要はないでしょう。

ただ、合意が得られない場合は契約を解除されることもあるので注意が必要です。

契約時に念をおしておくと良い

実は多くの場合、減額についてのことは契約書に記載されていたりします。そのことを盾に減額交渉をしてきますが、契約後に減額されてしまっては何のために査定を受けたのか分かりません。

減額査定を防ぐためにも、契約時や査定時に後で査定額が変わることがないか念をおしておくと良いでしょう。

相手は買取のプロですし、契約を取りたいので、そう言われたらそんなことはないと言うしかありません。

口約束にはなりますが、これがあると減額交渉があっても強気にいけますし、買取店側も減額しにくいはずです。

ちなみに、JPUCでも

[surfing_su_quote_ex cite="JPUC 一般社団法人日本自動車購入協会"]買取事業者は査定のプロであり、通常の注意を払えば修復歴などは発見することができるものであり、 買取事業者側に過失があったとみなされます。[/surfing_su_quote_ex]

という見解を示しているので、ユーザー側が泣き寝入りする必要はありません。

トラブルになりそうな危険な買取業者を回避する方法

トラブルを回避する

トラブルになりそうな危険な買取業者を回避するためには、買取店だけでなく一括査定の運営会社もチェックしましょう。

大手企業が運営している一括査定であれば、登録している買取業者の審査もしっかりしているので、安心して利用できると思います。

また、トラブルが不安という方や、より安全性を求めるのであれば、査定を依頼する業者を大手買取店に絞りましょう。

大手の買取店であれば、JPUCやJADRIのような健全な業界を目指す団体に加盟しており、安心して車を売却することができます。

あとは実際に査定を受けた時に、少しでも不信感を感じた買取業者とは契約しないことです。事前に買取相場も調べておけば、明らかに査定額がおかしい場合にも気付くことができるでしょう。

安心して利用できる一括査定サービスが詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にして下さい。

車一括査定以外に車を高く売る方法

一括査定以外に車を高く売る方法

車一括査定の良くあるトラブルを知り、やっぱり利用したくないと思ってしまう方もいると思います。

それでもやっぱり少しでも高く車を売りたいというのであれば、ユーカーパックがおすすめです。ユーカーパックは比較的新しい車買取のサービスで、オークション型の買取店です。

車一括査定のように何社も査定を受ける必要はなく、査定は1度だけ、電話も1社からだけなので、手間も少なく大量の電話に悩まされる必要はありません。

査定が終わると、車両情報を全国の加盟店に公開し、オークション形式で買取を行います。

ユーカーパックには8000社以上の加盟店がいるので、この中からあなたの車に一番高い金額を付けてくれたところに車を売却できるということです。

また、査定から売却完了まで、全てユーカーパックが間に入ってくれる点も安心できます。査定は公式サイトから申込み、出張査定やガソリンスタンドなどの提携店舗で受けられます。

もちろんデメリットも・・・

ユーカーパックのことを知ると、一括査定より全然良いと感じるかもしれませんが、もちろんデメリットもいくつかあります。

エクスクラメーションマークユーカーパックのデメリットは・・・
  • 入札が少ないと高く売れない
  • 売却までに少し時間がかかる

といった2つです。

査定を受けてからオークション開始まではどうしても数日かかるので、一括査定のようにすぐに車を売ることは難しくなります。

また、入札方式のオークションなので、あなたの車を欲しいと思う業者が少ないと、思ったより買取額も上がりません。

とは言え、加盟店が8000社以上いますし、様々な業者が参加しているので、入札がある可能性は高いと思います。

最低落札価格を事前に決めることができ、それに満たない場合は無料でキャンセルできるので、試しに利用してみるのも良いかもしれません。

一括査定に不安がある方にはかなりおすすめの方法なので、興味のある方は公式サイトを確認してみて下さい。

ユーカーパックの公式サイトはこちら

まとめ

電球車一括査定の良くあるトラブルは・・・
  • 申込み後に来る大量の電話
  • 査定後のしつこい営業
  • 解約やキャンセル料
  • 査定後の減額

これらのトラブルがあることを事前に把握し、対策できていれば車一括査定を安心して利用することができ、車を高く売ることができます。

また、車一括査定を利用しなくても、オークション型の車買取を利用すればもっと簡単に車を売却することも可能です。

ただし、一括査定よりも時間がかかることや、入札が少ないと買取額が上がらないというデメリットもあるので、その点を理解して自分に合った方法を選びましょう。

どちらも利用しないよりは利用した方が車を高く売ることができるサービスなので、是非挑戦してみて下さい。