事故車を売却か修理で迷ったら|買取相場の調べ方と判断基準

事故車を売却か修理で迷う男性 車の売却
yasu

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングまで幅広い知識をいかして記事を執筆。国家資格の自動車整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

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事故車となった車は売れないと考える方も多いですが、売却することはもちろん可能です。

しかし、修理せずに売却したほうが得をする場合もあるため、どちらが得かは良く考えて決断する必要があります。

では、事故車を売却するか修理するかで迷った時、何を基準に判断するべきなのでしょうか?ここでは、その判断基準や事故車の買取相場の調べ方、高く売る方法についてご紹介します。

そもそも事故車とは?

事故車というのは、正式には修復歴車といい、簡単に言うと車のフレーム部分(骨格部分)に修復歴がある車のことを言います。

誤解している方も多いですが、事故を起こしたら必ず事故車になるわけではありませんし、一見損傷が激しく見えても事故車にならない場合もあります。

逆に見た目はそこまで損傷が激しくなかったり、自損事故でちょっとぶつけてしまったという場合でも、損傷具合や場所によっては事故車扱いになってしまうので注意が必要です。

とはいっても、明らかに原型を留めていない大きな損傷なら分かりやすいですが、事故車になるのか判断に迷うこともあると思います。

その場合は専門的な知識を持つ人に判断してもらうのが一番早いので、修理の見積り時に聞いてみるのが良いでしょう。

事故車でも売却できる?

事故車といっても既に修理済みの場合とそうでない場合は少し変わってきますが、いずれの場合も売却することは可能です。既に修理済みの場合、一般的な車買取店でも問題なく売却できます。

ただし、修復歴有になると減点対象となるため、通常よりも価値は下がると思ってください。

どのくらい価値が下がるかは車種や修理した場所、状態によっても違いますが、相場が100万円前後の車なら20~30万円程度下がる可能性が高いです。

修理前でも売却は可能

事故による損傷を必ず修理する必要はなく、直さずにそのまま売却することもできます。損傷が大きく、自力では動かすことができないという場合も売却できるので安心して下さい。

走行できない車なんて買取してもらえるの?と思うかもしれませんが、買取店は修理してから販売したり、オークションに出品することもできます。

仮に車として再販価値がなくなったとしても、部品や鉄くずには価値が残るため、基本的にはどんな車でも買取可能です。

実際、事故車や水没車などを専門に買取する業者も多く存在しています。

他社では買取できない、買取査定で0円と言われてしまったという場合でも、これらの業者なら買取できる場合も多いです。実際に見てもらった方が早いので、買取事例を見てみましょう。

事故車の買取事例と相場の調べ方

事故車の買取事例一覧

上記の画像は『事故車買取のタウ』という業者で実際に買取された車の一例です。

タウは事故車買取台数が3年連続1位という実績を持つ会社で、修理しなくても買取できることがお分かりいただけたのではないでしょうか?

中には修理費より買取額が高い車もあり、事故車だからといって諦める必要はありません。特に海外での需要が高い車は買取価格が思った以上に高くなるケースがあります。

国内では敬遠される事故車ですが、海外では価値観が違うため、修理して走行上問題なければ日本車は高値で取引されることも多いからです。

タウの公式サイトには買取相場がすぐに分かるシミュレーターもあるので、一度調べてみてから修理するべきか検討することをおすすめします。

タウの事故車売却シミュレーターはこちら

ローンが残っている場合も売却できる?

事故で車が壊れてしまった場合はローンがまだ残っているという場合も多いと思います。

ローンが残っている場合、車の所有者が自分になっていないことも多く、そのままでは売却できないこともあるので注意して下さい。

所有者が自分でない場合、まずは所有権を解除して自分にする必要がありますが、そのためにはローンを完済しなければなりません。

もちろん車を売却した金額も返済に充てることができますが、売却額がローンの残債より低いと再度ローンを組む必要もでてくるでしょう。

買取店ではローンの借り換えサービスなどもあり、ローンが残る場合も売却自体は可能ですが、売却すべきかどうかは良く考える必要があります。

ローン中の売却については下記の記事でも詳しくまとめてあるので参考にして下さい。

事故車を売却すべきか修理するべきかの判断基準

事故による損傷が激しく、修理に大きな費用がかかるといった場合、売却するか修理するかで迷う場合もあると思います。

事故車を修理すべきか、売却して買い替えるべきかを考えるポイントはいくつかあります。

特に重要になるのが、

  • 修復歴『有』になるリスク
  • 修理費と修理後の価値

という2つです。

愛着があって修理したい気持ちは分かりますが、場合によっては修理したほうが損をすることもあるので良く考えてから判断しましょう。

修復歴『有』になるリスク

今の修理技術はかなり発展していて、直そうと思えば殆どの場合は修理できます。

しかし、フレーム部分の修正や交換などを行った場合、その車はいくら綺麗に直しても修復歴有(事故車)になってしまいます。

事故車とは?のところでもお伝えしましたが、修復歴がつくと車の価値は大きく下がります。

保険金などで修理が可能だとしても、数年後に売却しようと思った時、値がつかないということもあるので注意して下さい。

また、事故による影響で他の故障が発生したり、修理箇所に何らかの不具合が生じる可能性もあります。

こういったリスクがあるからこそ、修復歴車(事故車)の価値は下がるのです。見た目はキレイに直っても、完全に元通りになることはないと思っておいたほうが良いでしょう。

修理費と直した車の価値

修理すべきかどうか判断する重要なポイントに修理費の問題があります。修理後の車の価値を考えたとき、修理費の大きさによっては売却したほうが良い場合も多いです。

特にフロント周りの事故はエンジンの損傷やエアバックなどにより高額になりがちです。場合によっては修理費が100万円を超えるというケースも少なくありません。

例として、事故を起こす前は80万円の価値がある車のケースで考えてみましょう。

修理費が50万円、修理せずに売却した場合の買取額が20万円とします。修理した場合、50万円の修理費を払って残るのは、事故車となり価値の下がった車です。

すぐに売ったとしても良くて50万円程度の価値になってしまい、後々売却を考えているという場合、修理費以上の金額で売れる見込みは殆どありません。

逆に修理せずに売却した場合、20万円が手元に残るわけですから、修理せずに売却したほうが得ということになります。

乗り潰すつもりならまた変わってきますが、直すか売るかを損得で考えるなら、修理費と修理後の価値を比較して考えましょう。

保険金がある場合の考え方

事故を起こしたときは、自分の加入している車両保険や、相手の保険によって保険金が支払われるケースも多いです。

金額は過失割合などによっても変わりますが、保険金があるかないかで選択肢も大きく広がります。先ほど挙げた例の場合、修理費を保険金で全額補えると以下のようになります。

エクスクラメーションマーク修理した場合・・・
修理費を保険金で補填し約50万円の車が残る
エクスクラメーションマーク修理しなかった場合・・・
保険金と併せて70万円の現金が手元に残る

誤解している方も多いですが、事故で支払われる保険金というのは損害に対する補償です。

必ずしも修理に使う必要はなく、修理せずに次の車の頭金として使ったり、ローンの返済にあてることもできます。

保険金のみで修理ができる場合、持ち出しがないので修理してもしなくても損をすることはありません。

しかし、修理費の負担がなくても事故車になれば車の価値が下がるため、修理せずに売却した方が得をする場合もある点には注意して下さい。

事故車を高く売るなら複数社を比較するべき!

比較と査定額

事故車を修理せず売るなら少しでも高く売りたいと思うことでしょう。ローンがまだ残っているという場合は、尚更高く売って残債を減らす、もしくはなくすことが重要になります。

事故車はガリバーやビックモーターなどの大手買取店でも売却できますが、事故車専門の買取店に依頼するほうが高く売れる可能性は高いです。

また、専門業者でも複数の買取店を比較し、競合させることで買取額はさらに高くなります。

事故車の買取業者

事故車を専門的に扱う業者は、既にご紹介したタウだけでなく、

などがあります。

もちろん上記以外にも多くの買取店があり、それぞれ対応しているエリアも違います。

自分の住むエリアに対応する買取店を探し、1社ずつ査定を依頼するのは面倒ですが、そんなときはカービューが運営する事故車専門の一括査定を使うと手間を減らせるでしょう。

これには大手の買取店なども含まれますが、多くの業者を比較したいという場合は便利です。

複数の専門店を比較して事故車を少しでも高く売りたい方は利用してみて下さい。

カービューの事故車一括査定はこちら

1社を選ぶならタウがおすすめ!

一括査定で何社も比較するのは面倒…という場合はタウをおすすめします。タウは年間10万台近い事故車の買取をしていて、事故車買取のシェアもNO,1です。

それだけ多くの方が買取金額に納得したということでもあり、1社を選ぶならタウで間違いないでしょう。

事故車買取のタウ

タウなら全国出張査定が可能で、口コミでの評判も良く、ローンの借り換えなどのサービスも充実しています。

タウの口コミや特徴などをもっと詳しく知りたいという方は下記の記事も参考にして下さい。

まとめ

事故車は修理せずに売却することも可能で、どちらが良いかは一度査定を受け、売却価格を知ってから決めても遅くはありません。

判断に迷うこともあると思いますが、見た目は綺麗に直っても、後で故障などが発生するリスクもあるということは知っておきましょう。

大きな損傷であればあるほど完全に元通りになることはないので、できれば売却を選択するほうが得策と言えるかもしれません。

売却すると決めたら少しでも高く売れるように複数の業者を比較することをおすすめします。少しでも高く売れれば乗り換え時の負担も軽くなり、無理なく売却ができるはずですよ。

また、既に修理済みなら通常の売却方法と全く変わりません。

まずは買取相場を調べることが重要で、相場だけなら匿名で簡単に調べられます。詳しくは下記の記事を参考にして下さい。