車のヘッドライトが曇っていたり、黄ばみでくすんだ状態に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ヘッドライトは車の顔とも言える部分ですから曇りや黄ばみでくすんだように見えると、古く見えてカッコ悪いですよね。
そこで今回は、ヘッドライトの曇りや黄ばみの原因と解決方法を詳しくご紹介します。
ヘッドライトの曇りや黄ばみの原因は?
ヘッドライトが綺麗かどうかは車の印象を大きく左右します。ヘッドライトに曇りや黄ばみがあると、それだけで古く見えてしまうこともあるくらいです。
ヘッドライトの曇りといっても2種類ありますが、
- 湿気によってヘッドライトが曇っている
- ヘッドライトの劣化によって曇っている
といった2つの原因のどちらかに当てはまるはずです。
見た目でも判断できるとは思いますが、湿気によってヘッドライトが曇っている場合は、晴れた日が続くと消えたり、雨が降った日だけ曇るといった一時的な場合が多いです。
一方、ヘッドライトの劣化によって曇っている場合は、天候に左右されることはなく、常にくすんだようにヘッドライト全体が曇っている状態です。
また、ヘッドライトに黄ばみがかかっている場合も、殆ど劣化が原因です。では、なぜこのような状態になってしまうのかについて、原因を探っていきましょう。
湿気によってヘッドライトが曇る原因と対策
湿気でヘッドライトに曇りが発生するのは、何らかの原因によってヘッドライトの内部に水分や湿気が溜まってしまうからです。
考えられる原因としては、
- バルブがしっかり装着されていない
- 通気口が詰まり、内外で気温差がある
- 劣化によって外から水(湿気)が侵入している
などがあります。
バルブがしっかり装着されていない
まず、ヘッドライトのバルブがしっかり装着されているか確認しましょう。ヘッドライトのバルブは、ただ付ければ良いわけではなく、位置や向きが決まっています。
誤った位置で付けてしまうと、バルブが浮いてしまい、そこから水や湿気が入り込む原因となります。
光軸(ヘッドライトが照らす向き)にも影響するので、形状を良く見てはまるところにしっかり装着して下さい。
また、ヘッドライトには、ウインカーやスモールランプ、フォグ等も一体になっているので、併せて確認しましょう。
特に曇りが発生し始めた直前にいずれかのバルブを交換している場合は、しっかり装着できていない可能性が非常に高いです。
通気口が詰まり、内外で気温差がある
次に、ヘッドライトには内側と外側の気温差が大きくなりすぎないように通気口があります。良く定員いっぱいに乗車したり、雨がふっていたりすると車内が曇ったりしますよね?
それと同じように通気口が詰まっていると、気温差が生じてヘッドライトが曇ってしまいます。特に年式の古い車は詰まっている可能性が高いので、目視で確認して見て下さい。
通気口の場所はヘッドライトによっても違いますが、エンジンルーム側にいくつかあるはずです。
劣化によって外から水(湿気)が侵入している
上記の2つを確認して異常がなければ、ヘッドライトの外側から水が侵入している可能性が高いです。
ヘッドライトの構造は、バルブ側とレンズ側で分かれていて、接着部分にはブチルやコーキング剤で水が入らないようになっています。
ヘッドライト自体に損傷等がなければ、そこから水が入っているとみてまず間違いないでしょう。
この場合は、ヘッドライトを交換するのが一番早いです。新品でなくても修理工場などへ行けば、中古パーツでの交換もできます。
修理も可能ではありますが、一度綺麗にレンズ部分を剥がし、再度コーキングし直さなければいけないので、プロでも結構面倒な作業です。
また、一度ヘッドライトをユニットごと外す必要があるため、光軸がずれてしまい、結局お店にいって光軸の調整をお願いすることになります。
二度手間になるので、初めからプロにお願いして交換することをおすすめします。
ヘッドライトの劣化によって曇りや黄ばみが発生する原因と対策
今のヘッドライトはポリカーボネートという樹脂製のものが使われています。
新車時には、紫外線や摩擦から黄ばみや曇りを防ぐコーティングがかけてありますが、もちろん永久的に保護できるわけではありません。
ヘッドライトの曇りや黄ばみは、殆どの場合このコーティング被膜が紫外線などの影響で劣化するとおこります。
昔の車はヘッドライトにガラスを使用していたこともあり、曇りや黄ばみが発生することは少なかったのですが、今の車ではどの車にも起こりえる現象といえるでしょう。
稀にバルブ交換時などに埃などが内部に溜まり熱で焼き付くこともありますが、殆どはヘッドライトの外側で起きているので、まずは外側を磨いてみましょう。
ヘッドライトが曇っていると車検に通らないことも・・・
黄ばんだヘッドライトは見た目がカッコ悪いというだけでなく、ライトの明るさにも影響します。重度の曇りや黄ばみになると、そのままでは車検に通らないということにもなりかねません。
軽度の黄ばみや曇りであれば、コンパウンドなどで磨くと綺麗になるので、汚れが目立ってきたら定期的に磨いておきましょう。
コンパウンドの使い方や注意点などについては下記の記事を参考にしてください。
ヘッドライトを磨いたらコーティングも忘れずに
コンパウンドで磨いた後のヘッドライトは、コーティングもない無防備な状態です。
そのままにしておくと、またすぐに黄ばんできてしまうので、一度綺麗にしたらコーティングするのを忘れないでください。
カーショップなどにいけば樹脂パーツにも使えるコーティング剤が色々販売されているはずです。
ボディー用として販売されているものでも、樹脂パーツに使えるものもあるので、既に使用しているものがあれば一度確認してみて下さい。
コーティングは定期的に塗り直す必要があるので、洗車をした時にでも塗り直しておけば、綺麗なヘッドライトを長く維持できますよ。
簡単にヘッドライトの黄ばみが除去できるおすすめクリーナー
コンパウンドでヘッドライトを研磨して、新しくコーティングをするのは結構手間がかかります。
既にコンパウンドやヘッドライト用のコーティング剤をお持ちの場合は良いですが、少量しか使わないのにわざわざ購入するのも気が引けますよね。
そんな時に便利なのが、ヘッドライトクリーナーを使用して黄ばみを除去する方法です。
ヘッドライトクリーナーの中には、黄ばみの除去とコーティングが同時にできる便利なアイテムもあります。軽度な黄ばみであれば、これを使うだけでも十分綺麗になります。
ここでは、口コミでも人気があるおすすめのヘッドライトクリーナーをいくつかご紹介します。
【SOFT99】 LIGHT ONE ヘッドライトリフレッシュ
出典:Amazon
ガラコなどでも有名なSOFT99から販売されている商品です。黄ばみを除去するヘッドライト用のクリーナーと、コーティング剤がセットになった商品です。
スポンジやクロスも一緒に入っているので、これ1つあればヘッドライトを綺麗にするために必要なものが全て揃います。販売店にもよりますが、価格も安く、千円程度で購入できます。
コーティングの完全硬化までに3~4日程度かかるので、24時間程度は濡れたり、擦ったりしないように注意が必要ですが、保護効果が6ヶ月程度と長く持続するのでおすすめです。
シュアラスター ゼロリバイブ
カーワックスなどでも有名なシュアラスターからもヘッドライト用のクリーナが販売されています。こちらは1液のタイプなので、クロスに出して擦るだけで黄ばみの除去とコーティングが同時にできて簡単です。
その分コーティングの持続効果は約3ヶ月と短めですが、洗車をしたときのついでに使用すれば全く問題ありません。こまめにメンテナンスが出来る方や、とにかく簡単なクリーナーを探している方におすすめです。
WAKO’S バリアスコート
出典:Amazon
WAKO’Sはケミカル用品で絶大な人気を誇りますが、このバリアスコートはボディー用のコーティング剤としても人気があります。
コンパウンドを使用していないのに、スプレーして拭き取るだけで汚れが落ち、コーティング被膜の持続力も約6ヶ月と高いところがバリアスコートの魅力。
他の商品と比較するとやや価格は高いですが、使用できる範囲が広いので、1本あると便利に使える優れた商品です。
ただし、コンパウンドが入っていないこともあり、かなり黄ばみ、曇りがあるヘッドライトの場合はバリアスコートでは落とせない場合もあります。

なるほど。。バリアスコート、ヘッドライトの場合はダメなのでしょうか?

ヘッドライトだけに使用する目的なら、ベース処理からコーティングまでできる「ワコーズ HC-K ハードコート復元キット ヘッドライト用下地処理&コート剤」の方がおすすめです。
コンパウンドでも落ちないヘッドライトの頑固な黄ばみを落とす方法
少し黄ばみがかかった程度のヘッドライトであれば、コンパウンドやクリーナーで磨くだけで簡単に新品のような状態になります。
しかし、長い間放置していた場合、コーティング被膜の深いところまで変色してしまい、コンパウンドを使用しても落ちない場合があります。
その場合は、コンパウンドの前に耐水ペーパーを使用してみましょう。
耐水ペーパーでヘッドライトを研磨する方法
耐水ペーパーは、ホームセンターなどにも売っています。番数が小さいものほど目が荒くなり、大きいほど細かくなります。
1000番程度の粗めのペーパーから使用し、1500番、2000番と段階的に細かい目のペーパーを使用して表面を擦っていきます。
次にコンパウンドも同じように3段階くらいに分けて仕上げていきます。
紙ヤスリなので擦ればヘッドライト表面には細かい傷がつきますが、最終的にコンパウンドで仕上げると綺麗になるので安心してください。最後はコーティング剤で保護すれば完成です。
耐水ペーパー使用時の注意点
耐水ペーパーは目が細かいといっても紙ヤスリです。誤ってボディーなどを擦ってしまうと、普通に傷がついてしまうので、事前にマスキングなどをして他の部分を保護しておきましょう。
また、耐水ペーパーは水で濡らしながら使用しないとすぐに目詰まりを起こします。こまめに水をつけながら優しく磨いていきましょう。
擦るときは円を描くように使用せず、直線的に動かします。余計な力が入ったり、コンパウンド使用後も傷が目立つ原因になるので気をつけましょう。
ヘッドライトの曇りや黄ばみを予防するには?
ヘッドライト曇りや黄ばみを予防する効果的な方法はいくつかあります。
まず、大きな原因である紫外線の影響を軽減するために、車の保管場所を工夫してみましょう。
直射日光が当たらないように保管するのが一番効果的ですが、車の向きを変えたりするだけでもかなり違うので、曇りや黄ばみがすぐにできてしまうという方は試してみてください。
ヘッドライトにコーティングをかけてメンテナンスする!
次に効果的な方法は、ヘッドライトにコーティングをかけて保護することです。
ボディーのコーティングといえば、今は耐久性の高いガラスコーティングが主流ですが、ヘッドライトにも使用できるガラスコーティング剤なども販売されています。
定期的にメンテナンスは必要ですが、長く綺麗なヘッドライトを維持するために、早めにコーティングで保護してあげましょう。
曇りや黄ばみをができてからでは落とすのに手間がかかりますが、コーティング剤は塗るだけで予防ができるので、後のことを考えれば絶対にやっておいたほうが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?ヘッドライトの曇りは、見た目だけでなく、運転時の視界にも影響してくるので、曇りを除去して綺麗な状態を維持しましょう。
黄ばみの除去は比較的簡単にできるので、是非御自身でやってみてください。
また、ヘッドライトだけでなく、ボディーのコーティングはしていますか?コーティングをしていれば、塗装が保護されるだけでなく、汚れや傷がつきにくくなり日々の洗車なども楽になります。
今はガラスコーティングが主流になっていますが、業者に頼むと高いので、自分でやってみたいという方も多いはず。
比較的簡単に施工できると評判の本格ガラスコーティングがあるので、興味がある方は是非一度試してみて下さい。