ヤフオクに車を出品して売ることができれば、買取店や販売店などの中間マージンをカットできるため、大幅に高く売ることができます。
しかし、これはあくまで上手くいった時の話。ヤフオクで車を売る際にはトラブルも多く、注意しなければならないことも多いです。
ここでは、ヤフオクで車を出品して売るときの注意点やトラブルなどの対策を中心にまとめました。ヤフオクで車を売ろうかなと思っている方は利用する前に是非御一読ください。
ヤフオクで車を売るときの手数料
まず知っておきたいのは、ヤフオクの手数料についてです。
ヤフオクで車を出品して売る場合、特定カテゴリに分類されるため、通常の商品とは料金体系が異なります。
車をヤフオクで売るときの手数料は、
- 出品手数料:3,080円(税込)
- 落札手数料:3,080円(税込)
の両方が出品者にかかります。
出品するだけでも手数料がかかるので、出品後に取り消しをしても戻ってきません。1件でも入札がある状態で出品を取り消しする場合、取り消しシステム利用料としてさらに3,080円(税込)がかかります。
また、1回の出品で掲載できる期間は最長14日間で、自動再出品は1回まで無料です。自動ではなく手動で再出品する場合はまた出品手数料がかかるので注意してください。
金額だけみると安いように思えますが、試しに利用してみるといった形で何度も出品すると、手数料が思ったよりかかってしまう可能性があります。
車の出品ができない場合に確認すること
ヤフオクに車を出品したいと思ってもできないという方が多いようなので、出品するための条件や確認事項をご紹介します。
車は特定カテゴリに分類されているため、ヤフオクで車の出品をするにはプレミアム会員になって本人確認を完了させる必要があります。
Yahoo!ウォレットの情報を変更すると、再度本人確認が必要になる場合もあるので、出品できない場合は一度確認してください。
以前はスマートフォンからの出品はできませんでしたが、2019年3月からはPC、スマホ問わず出品することは可能です。
ただし、スマホアプリからの出品はできないので、web版を利用しなければならない点には注意しましょう。
ヤフオクで車を出品する際の注意点
ヤフオクで車を出品する方法は、項目こそ一般の商品より多いですが、基本的には変わりません。
ログイン後、出品から『自動車・オートバイ』、『新車・中古車』のカテゴリを選択し、続いてメーカーを選ぶと入力フォームが開きます。
ヤフオク!自動車取引ガイドというのがあり、こちらでも分かりやすく解説されているので、利用前に一度確認しておくと良いでしょう。
ここでは補足として、ヤフオクで車を出品する際の注意点をご紹介します。
事前に相場をチェックしておく
出品する際にはオークションのスタート価格を設定する必要があります。スタート価格はオークションの結果を左右する重要な項目です。
適当に決めたり、売りたい金額で設定してしまうと入札が入らなかったりする場合もあるので、事前に以下の2つをチェックしておきましょう。
- ヤフオクの相場
- 中古車市場の相場
ヤフオクで車を購入する方は、中古車店より少しでも安く買いたいと考えています。
ですから、ヤフオク内の相場だけでなく、中古車市場の相場もチェックして価格を設定しましょう。カーセンサーやグーネットなら掲載情報も多く、近い条件の車が探しやすいはずです。
また、ディーラーの下取り額や買取店の買取価格を設定するのもおすすめです。ただし、手数料や落札後の陸送費などを事前に考えておかないと損をしてしまうので注意して下さい。
名義変更はできるだけ自分で行う
ヤフオクで車を売る場合、名義変更はできれば自分で行うことをおすすめします。
なぜなら、ヤフオクのような個人売買では、相手任せにすると名義変更が行われずにトラブルになることも多いからです。
名義変更が行われない状態のままでは、税金はもちろん、事故や違反などの責任が所有者に来ます。最悪の場合、犯罪などに巻き込まれる可能性もあるので注意して下さい。
名義変更をするには、書類の準備や落札者の管轄にある陸運局まで平日に足を運ぶ必要があります。
落札者が遠方の場合や、自分で名義変更をすることが難しい場合、代行.netなどの代行業者を利用するというのも1つの手段です。
代行.netは、行政書士が双方の書類を確認し、名義変更や車の輸送を代行してくれる便利で安心のサービスです。
また、代行ネットはオプションで車庫証明書の代行も行ってくれます。
費用はそれなりにかかるので、ヤフオクを利用するメリットは小さくなりますが、トラブルを避けるために必要な費用と考えたほうが良いでしょう。
代行業者の利用を考えている場合、出品時に業者の名前などを忘れずに明記して下さい。
車両の情報はできるだけ詳しく記載する
ヤフオクで車を出品する場合は専用の入力フォームがあり、以下の項目は必須です。
- メーカー
- 車種
- 年式
- 走行距離(メーター交換の有無)
- 色
- 車検有効期限
- ボディタイプ
- ミッション
- 車体番号
- 燃料
- 修復歴
- 点検記録簿の有無
上記の項目以外にも任意でグレードや排気量、オプションなどの入力項目があります。
ヤフオクで車を購入する方は素人が多く、細かいグレードの違いなどは分からない可能性もあるため、入力できる項目は全て入力して詳しい車両情報を作成しましょう。
また、その他に説明欄があります。説明欄に記入すべき項目は以下の通りです。
- 外装、内装の状況(傷や凹みの箇所や大きさなど)
- 故障や不具合の有無
- 名義変更の方法
- 納車後の対応(基本的にノークレーム、ノーリターン)
- 現車確認の可否
- 別途必要な費用(自動車税の月割り、リサイクル料金、陸送費、代行料など)
- 代行業者を利用する場合は会社名やサイトURL
- 出品者の連絡先(メールアドレスなど)
外装や内装の写真は合計10枚まで添付できるので、傷や凹みがある箇所は状態が分かるようにした方が良いです。さらに写真を添付したい場合は、YAHOO!ボックスなどを利用しましょう。
ヤフオクには個人だけでなく、多くの業者が車を出品しています。業者と比べて個人の場合は信用度が低く、良い情報も悪い情報も隠さず詳しく記載することで信用されますし、トラブルを避けることにも繋がります。
ヤフオクで車を売るときのメリット・デメリット
ヤフオクを利用して車を売る最大のメリットは、中間コストを省いて高く売れることです。
しかし、ヤフオクには以下のようなデメリットもあります。
- 落札後のトラブルが多い
- 代行費用や陸送費が高い
- 思ったより高く売れない可能性が高い
このようなデメリットを踏まえた上で、ヤフオクを利用して車を売却すべきか検討しましょう。
個人売買のためトラブルが多い
業者間との売買とは違い、個人売買ではトラブルが非常に多いです。車は機械なので、今現在調子が良くても急に故障することもあります。
これは中古車店で購入する際にも良くあることで、業者なら対応できますが、素人には対応が難しく、トラブルになることも多いです。
ノークレーム、ノーリターンと明記していても、納車後に即故障したとなれば文句を言いたくなる気持ちは逆の立場になればわかるでしょう。
また、名義変更がすぐに行われなかったり、入金がなかったりといったトラブルもあります。
入札者の評価などで制限をかけたりすることである程度は防げますが、これらのリスクがあるということは考える必要があるでしょう。
これらのトラブルは、基本的に当事者間で解決することになります。
ヤフオクには、未着・未入金トラブルお見舞い制度というものもありますが、金額は50万円までで、その支払いは全てTポイントです。
代行費用や陸送費が高い
名義変更を自分で行うほうが安心ですが、時間と手間がかかりますし、落札者の地域によっては難しい場合もあります。
その場合は代行業者を利用することになりますが、陸送費や代行手数料は高く、これらの費用を考えると労力の割にメリットが小さくなってしまいます。
費用を落札者負担にしたとしても、購入者はトータルでかかる費用を考えて入札するので、結果的には同じです。
自分で手続きから納車まで全て行えることが理想ですが、出来ない場合は代行費用や陸送費がいくらかかるかを事前に調べておきましょう。
思ったより高く売れない可能性が高い
ヤフオクは個人売買だけでなく、今では業者が多く参入しています。また、個人でもヤフオクを利用して車を売買しているセミプロのような人もいるくらいです。
これらの業者や個人は基本的に薄利多売で、中古車の相場より安く出品しています。つまり、ヤフオクにはライバルも多いということです。
ノークレーム、ノーリターンという商品の特性上、購入する側は素人より業者や実績のある人から購入するほうが安心感があるというのは言うまでもありません。
同じような価格では入札が入りにくく、価格を下げざるを得ないこともあるでしょう。もちろん出品してみなけば分からない部分はありますし、やり方次第で多くの入札が入る可能性はあります。
ただ、かけた労力に対して思ったような成果が得られないということもあるので、過度な期待は禁物です。
ヤフオクより手間をかけずに車を高く売る方法
ヤフオクと同じようなオークション形式で、中間コストをカットして高く売れる新しい形の買取店も増えてきています。
中でも急成長しているユーカーパックは、1度査定を受けるだけで8000社以上の買取店や中古車販売店などが参加するオークションに無料で出品できます。
もちろん落札時の手数料も無料で、事前に設定した最低落札価格に届かない場合はキャンセルも無料です。
また、売却先が決定しても名義変更などの手続きや陸送は自分でやる必要がなく、費用も一切かかりません。
ヤフオクのような手間やリスクがなく、安心して車を売却できるので、手間をかけずに車を高く売りたい方にはおすすめの方法です。
実際に下取りや買取店より高く売れたという事例も多くあるので、試しに利用してみるというのもありだと思います。
ユーカーパックについてもっと詳しく知りたいという方は下記の記事も参考にして下さい。
まとめ
ヤフオクの手数料は比較的安いですが、良く考えて利用しないと思った以上に手数料がかかります。
また、ヤフオクで車を出品して売るには高く売れるというメリットがある一方で、手間やトラブルなどのリスクやデメリットも多いので、相対的にみて判断しましょう。
ヤフオクを利用したからといって車が高く売れるとは限らないので、過度な期待はしない方が良いです。
今ではヤフオクを利用しなくても、ユーカーパックのように手間なく車を高く売る方法はあります。車を高く売りたいなら一括査定もおすすめで、色々な方法を試して自分に合った方法を選択しましょう。
車一括査定にも色々あるので、興味のある方は下記の記事も参考にして下さい。