車検はチャイルドシートをつけたままでも通る?車内の荷物は降ろしたほうが良い理由

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yasu

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングまで幅広い知識をいかして記事を執筆。国家資格の自動車整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

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車検を受けるとき、チャイルドシートや車内の荷物を降ろすべきか気になっている人も多いようです。

チャイルドシートの取り外しや取り付けは意外と面倒なので、できることならそのままにしておきたい人が多いのかもしれません。

また、荷物に関しても同じように、車検が終われば元に戻すことを考えれば確かに面倒ですね。

本記事では、車検時のチャイルドシートや荷物の取り扱いについて解説します。

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車検はチャイルドシートをつけたままでも通る?

車検の点検項目にチャイルドシートは含まれていないため、つけたままでも車検は問題なく通ります。

ですから、チャイルドシートがついているからといって、車検を断られるようなことはまずありません。

ただし、道路交通法では6歳未満や身長が140cm未満の子供を車に乗せる場合、チャイルドシートの装着が義務付けられていて、違反すれば違反点数1点が科せられます。

1日車検のような待っている間に車検が終わる場合は良いですが、日数がかかって代車を借りる場合は車から降ろして代車にチャイルドシートを付け替えましょう。

そもそも、チャイルドシートは子供の安全を確保するために必要な装置です。

車のシートベルトは小さな子供を想定して作られたものではないので、代車であっても子供の安全を確保するために必ずチャイルドシートを装着してください。

また、チャイルドシートは乳児用、幼児用、学童用といったように分かれていて、適切なチャイルドシートを選ぶことも大切です。

チャイルドシートの付け替えは断られるケースも多い!

チャイルドシートの付け替えは、ディーラーや整備工場などを問わず断るケースも多いです。

その理由は色々あると思いますが、万が一事故などがあったときに責任がとれないというのが一番の理由でしょう。

チャイルドシートといっても様々な種類が販売されていて、メーカーによって取付方法も違います。

自社で販売している商品ならその特性や取り付け方法を理解しているかもしれませんが、他社製品となれば整備士といえども一般の人と同じです。

親切心から付け替えをおこなってくれる業者もあるとは思いますが、子供の安全を守るためにも取付確認はご自身で必ずおこなってください。

基本的にはチャイルドシートの付け替えは自分でするものと考え、付け替えが必要な場合は取り付け方法などを事前に確認しておきましょう。

チャイルドシートがあると車内の清掃がしにくい

車検が完了すると洗車や車内の清掃をサービスでしてくれる業者は多いですが、わざわざチャイルドシートを外して清掃するケースは少ないはずです。

チャイルドシートが装着されたままでも問題はないですが、シートの清掃もしっかりしてもらいたいという人は外しておいたほうが良いかもしれません。

また、車検ではエンジンやブレーキ、下回りなどの汚れた場所を点検することになります。

もちろん業者側も細心の注意を払っているはずですが、チャイルドシートが汚れる可能性もゼロではないため、気になる人は外してから車を預けましょう。

車検は荷物を積んだままでも通る?

車検の際に荷物を降ろすべきか気になる人も多いようですが、荷物が積んだままでも車検は問題なく通ります。

ただし、荷物が多いと点検時に整備士が降ろす必要がでてくる場合もあるため、可能であれば降ろしておくほうが親切です。

業者によっては荷物の積み下ろしで余計なトラブルが発生するのを避けるため、事前に荷物を降ろすように言われる可能性もあるかもしれません。

特に車検の点検項目の1つであるスペアタイヤが格納されているトランクやリアハッチは、荷物を積みすぎないように注意してください。

重い荷物を積んだままだと光軸がずれることもあるので注意!

トランクやリアハッチなどに大量の荷物を積んでいたり、左右のどちらかに偏って重い荷物を積んでいる場合、車が後ろや左右にやや傾いた形になります。

車検では光軸検査というヘッドライトの向きを検査する項目があるため、そのままだと車が傾いた状態で光軸を調整することになるということ。

ずっと荷物を積んだままの状態なら変わりませんが、あとで荷物を降ろした際に光軸がずれてしまう原因になります。

光軸がずれていると、夜間の走行時に前が見にくかったり、対向車からパッシングされたりすることもあるので、基本的には車検に出す前に荷物を降ろしておくほうがおすすめです。

ブレーキや車高に影響がある場合も…

重い荷物を積んだまま車検を受けた場合、荷物を積んでいる場所によっては左右のブレーキのバランスに影響がでる場合もあります。

ブレーキの検査は制動力の測定だけでなく、左右差も検査しているため、最悪の場合は車検に通らないことにもなりかねません。

また、荷物の重さによって車高が下がり、最低地上高を下回って検査に通らない可能性もありえます。

余程重い荷物を積んでいないと検査に通らないほどの影響はでませんが、重い荷物を積んでいる場合は事前に降ろしておくほうが無難です。

重量税が高くなるなんてことは基本的にない

重い荷物を積んでいると重量税が高くなるのではないかと心配している人もいるようですが、車内に積んでいる荷物によって重量税が高くなることはありません。

なぜなら、重量税は車自体の重さである車両重量で決まるため、車両重量に荷物の重さは含まれないからです。

そもそも、車両の構造自体に何か変更でもない限り、車検で車の重さを量ることすらありません。

エンジンを載せ替えたりした場合は車両重量が変わるので、重量税が変わることもあるかもしれませんが、荷物の重さで重量税が変わることはないでしょう。

ただし、貨物車の場合は最大積載量が決まっているため、最大積載量を超える過積載の状態で車検をうけることはできません。

まとめ

チャイルドシートや荷物はそのままでも車検を受けることができますが、以下のような場合は車から降ろしたほうが良いでしょう。

  • 車検が終わるまで代車を借りる場合
  • トランクやリアハッチに荷物が大量にある場合
  • 過度に重い荷物を積んでいる場合

特にチャイルドシートは子供の安全を確保するために必要で、道路交通法でも装着することが義務付けられています。

代車だからつけなくても良いということにはならないので、代車を借りて子供を乗せる際には必ずチャイルドシートも載せ替えましょう。

また、車検は国で検査項目が決められているため、基本的な内容はどこに出しても同じですが、基本工賃や手数料に差があるため、料金は意外と差があります。

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