引っ越しなどで住所変更を忘れていたり、県境にお住まいの場合、最寄りの車検場が他県になってしまう場合もあるかもしれません。
できれば近いところで車検を受けたいけど、住んでいる場所と車の登録されている場所が違う場合、他県で車検を受けられるのか不安ですよね。
また、受けられたとしても費用が高くなるなら少し遠くても県内で車検を受けたほうが良いのではないかとも考えるでしょう。
結論から言えば他県でもどこでも車検を受けることはできますが、いくつかの条件や注意点もあります。本記事では、県外ナンバーの車検や注意点などを簡単にまとめましたので参考にしてください。
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県外ナンバーのまま車検は受けられる?
車検といっても2種類あり、既にナンバーの付いている状態で車検の有効期限を更新する一般的な車検を正式には『継続検査』と呼びます。
継続検査であれば車検証に記載されている住所は関係ないので、県外ナンバーのまま、どこでも車検を受けることが可能です。
ただし、住所変更の手続きを一緒にしたい場合はナンバーが変わるため、新住所を管轄する陸運局で手続きをしなければなりません。
住所変更の手続きは車検を代行する業者や車の販売店などでも代行してくれるので、良く分からなかったり面倒な場合は車検と一緒に依頼することも可能です。
また、ナンバーが付いていない車の車検を受ける『新規検査』の場合には、管轄の陸運局で検査を受ける必要があります。
一時抹消した車を再登録する際や、個人売買で車を購入した場合などは注意しましょう。
県外で車検を受けるなら納税証明書を忘れずに
車検を県外で受ける場合、自動車税の納税証明書を忘れると車検が受けられないことがあります。
現在では、
- 自動車税を滞納していないこと
- 継続検査であること
- 納税時期が直近ではないこと
という3つの条件を満たせば、普通車は車検時に納税証明書は不要です。
だだし、直近に納付した場合はオンラインでの確認ができないので、納税証明書が必要になります。
県外で納付した場合、確認できるまでに時間がかかるので、3週間程度は経過していないと納税証明書が必要になるでしょう。
また、軽自動車の車検は今でも納税証明書が必要なので、紛失した場合は車検証に登録されている市区町村で再発行する必要があります。
車検に行く前は必ず納税証明書を確認し、なくしてしまった場合は再発行しておきましょう。
県外で車検を受けても費用は変わらない?
県外で車検を受けたからといって、費用が高くなるといったことはありません。また、必要な書類も同じなので、県内で車検を受ける場合と全く同じ条件で車検を受けることができます。
ただし、車検と一緒に住所変更を依頼する場合、他県の業者に依頼すると余計な手間がかかるため、通常より費用が多くかかる可能性は高いです。
場所や距離によって業者の判断も違うので一概にいえませんが、できるだけ最初から新住所の管轄で車検を受けたほうが良いでしょう。
住所変更は自分でやるつもりという方であれば、車検だけ他県で受け、後で住所変更をするという方法もおすすめです。
車検切れでも県外で車検は受けられる?
車検切れでもナンバーが付いていれば継続検査となるので、他県でも問題なく車検は受けられます。
ただし、車検切れの車はそのままでは公道を走ることができないので、仮ナンバーの用意は必要です。
仮ナンバーは有効な自賠責保険と車検証があれば市区町村の役所で発行できます。自賠責保険は加入時に注意点があるので、自分で加入する方は下記を参考にしてください。
また、車を使う機会がなく、車検が切れてから長い間放置していた場合、車検時に自動車税を数年分払う必要があるかもしないので注意しましょう。
納付書が届いていて払っている方は問題ないですが、自動車税課税保留制度によって納付書が自宅に届いていない場合もあります。
使用していない期間が免除になるかは地域によって違うので注意してください。
車検を受けられる場所
車検というのは、全国にある陸運局の支局や自動車検査登録事務所という場所で受けることができます。軽自動車の場合は、軽自動車検査協会の事務所、又は支所で受けることができます。
ユーザー車検を受けたいという場合は、これらに直接車を持ち込み、検査を受けます。
軽自動車検査協会は、基本的に各陸運局支局から近いところにありますが、場所によっては少し離れているところもあるかもしれません。
ユーザー車検を考えていて場所が分からないという方は、こちらから確認できます。
ユーザー車検以外に車検を受けられる場所は?
上記のように直接車を持ち込まなくても、車検を代行してくれる業者があります。一般的に車検と言えばこちらの方法が主流です。
例えば、
- ディーラー
- 車検専門店
- 中古車販売店や整備工場
- カー用品店やガソリンスタンド
等で車検を受けることができます。
車検は依頼する場所によって料金も変わるので、いくつかの業者を比較し、安くて安心して任せることができる業者を選びましょう。
まとめ
車検は全国どこでも受けることができますが、住所変更を伴う場合や新規検査の場合は県外ではできないので注意してください。
また、他県で車検を受けるときは自動車税の納税証明書があるか確認しましょう。乗用車は条件を満たせば省略できますが、軽自動車は必ず必要になるので、忘れると二度手間になってしまいます。
特にユーザー車検はその日に車検ができなくなる可能性もあるので気をつけてくださいね。もし紛失した場合、軽自動車税は地方税になるので市区町村にいって再発行をしてもらいましょう。
最後に、費用を抑えたい気持ちは分かりますが、車検は安ければ良いというわけではありません。
車を乗っている以上、安全な状態を維持する義務がありますので、安心して乗れるようにしっかりメンテナンスを行いましょう。
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