車検をどこに出そうか検討しているとき、WEB上で見積りがとれると比較も簡単にできて便利ですよね。
しかし、車検のWEB見積りは残念ながら殆ど意味がなく、参考程度にしかなりません。
なぜなら、同じ車でも乗り方や日頃のメンテナンスによって状態は変わるので、実際の車を見てみないと正確な見積りは出せないからです。
特に3回目以降(新車から7年目以降)の車検は、WEBで見積りをとっても実際の見積りと大きな差が生まれることが多いため、必ず店舗に車を持ち込んで見積りをとったうえで比較しましょう。
本記事では、車検のWEB見積りに殆ど意味がない理由や、WEB見積りを頼りに比較すると失敗する理由などを解説します。
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車検のWEB見積りは便利だけど殆ど意味がない理由
車検の見積りは、基本的にお店にいって車の現状を見てもらう必要があります。
最近は車検の見積りをWEBだけでとれるところも増えていますが、車検のWEB見積りは基本料金と法定費用(重量税、自賠責保険、印紙代)を足しただけの概算見積りになっている場合が殆どです。
概算見積りであれば、わざわざ申し込まなくても各サイトにある料金表を見るだけで分かりますし、実際の金額とは大きく変わる場合も多いので参考程度にしかなりません。
では、なぜ車検のWEB見積りが概算になってしまうのでしょうか?その理由は簡単で、同じ車でもそれぞれ状態が全然違うからです。
例えば、同じ車種で年式や走行距離も同じ車があるとします。車の情報だけ聞くと同じような状態を想像しますが、一方は全くオイル交換をしていない車で、エンジンが壊れる寸前かもしれません。
また、普段の乗り方によっても車の状態は変わります。例えば、普段からスピードを出す人でブレーキを多用する人なら、ブレーキパッドが通常より早く減っていて交換が必要かもしれません。
このように、車というのは同じ車種で年式や走行距離が同じだったとしても、普段の乗り方やメンテナンス、保管場所や住んでいる地域などによって状態が変わります。
ですから、車検の見積りは実際に車を見るまでは正確な見積りを基本的に出すことはできず、WEB上で見積りをとることに殆ど意味はありません。
車検は業者によって見積りの内容も変わってくる
車検のWEB見積りは概算になってしまうといいましたが、概算でも比較すればどちらが安いかはわかると思う方もいるでしょう。
しかし、一口に車検業者といっても、車検に通れば良い最低限の整備しかしない業者もあれば、次の車検までを考えて必要な整備をする業者もあります。
このような2つの業者を比較したとき、見積りの内容が大きく変わるのは当然ですが、概算の見積りではどちらも同じような内容になってしまいます。
つまり、WEB見積りで比較しても、その業者が車検をどのように考えているかまでは分からず、実際の見積りをとってみたら金額が全然違うことも多いということ。
また、WEB見積りでは安くしておき、実際はその他の整備を高くしていたり、不必要な整備までする悪質な業者も中にはあります。
そういった悪質な業者に騙されないためにも、車検の見積りはWEBだけでなく、実車をみせて正確な見積りをだしてもらいましょう。
新車から1回目、2回目くらいまでならWEB見積りでもOK!
WEB上で車検の見積りをとることに意味はないといいましたが、新車から1回目、もしくは2回目くらいならWEB見積りと実際の見積りに大きな差がでるケースは殆どありません。
なぜなら、新車から5年程度までの車検は基本的に殆ど交換する部品がなく、多少雑なメンテナンスでも5年くらいで壊れることはまずないからです。
交換する可能性があるとしても、バッテリーやベルト類、タイヤやブレーキパッドなどの消耗品でしょう。
もちろん現車を見なければ正確な判断はできませんが、これらの消耗品なら走行距離で交換時期もある程度予測できますし、万が一大きな故障があってもメーカー保証がまだ残っています。
ただし、タイヤは高額になることが多く、交換の有無で見積り金額が大きく変わるため、タイヤ交換が必要かどうかは自分でも把握しておいたほうがよいかもしれません。
WEB見積りの金額を保証するカービュークリア車検はどう?
車検は実際に車をみなければ正確な見積りをだすことは難しいはずですが、カービューのクリア車検というWEB見積りの金額を保証する新しいサービスもうまれています。
WEB見積りの金額が保証されるなら店舗に行かなくても比較ができますし、かなり画期的なサービスといえるでしょう。
しかし、WEB見積りの金額を保証するということは、予め交換の必要がありそうな部品を予測して見積りをださなくてはならず、損をしないためにも過剰整備になりがちです。
安全を第一に考えるなら特に問題はありませんが、それならはじめから比較する必要もなくディーラーに行けばよいだけなので、車検費用をなるべく抑えたいという方にはおすすめできないでしょう。
実際、カービューのクリア車検は2019年の2月からサービスを東京限定でスタートしましたが、2年以上経過した今でもサービスの対象範囲は東京だけです。
新型コロナウイルスの影響もあるとは思いますが、このような便利なWEBサービスなら逆に広がりやすいのではないかとも考えられます。
内部のことは分からないので憶測ではありますが、利用者や加盟店がそこまで増えていない可能性もあるので、今後サービスが拡大していくか注目していきたいところです。
最小限の手間で良い車検業者を探す方法
車検の見積りを比較するなら、実際に車を複数の店舗に持ち込んでみてもらわなければいけませんが、片っ端から比較していてもキリがありません。
闇雲に比較しても殆ど変わらなかったという結果になりかねないので、ある程度は店舗を絞って比較したほうがよいでしょう。
できるだけ手間をかけずに優良な車検業者を探すためには、次の方法がおすすめです。
- ディーラーで車検の見積りをとる
- 楽天Car車検を利用して見積りを比較する
ディーラーで車検の見積りをとる
まず、ディーラーで車検の見積りをとる理由は、数ある車検業者の中でもその車種に最も精通しているからです。
車にはその車種特有の故障しやすい箇所があったりしますが、これを発見するには膨大な数の点検データが必要になります。
同じ車種を何万、何十万台と車検しているディーラーにはそのデータがあり、もし故障しやすい箇所があれば予防するために交換するでしょう。
つまり、車の現状に併せて必要な整備がディーラーの見積りには全て含まれていて、その見積りを元に他社と比較すれば安心の車検が受けられるということです。
ただ、車種特有の故障というのは全ての車種にあるわけでもなく、重大な欠陥がある場合はリコールになるので、そこまで気にする必要はないかもしれません。
必ずしもディーラーで見積りをとらなければいけないわけではなく、信頼できる店舗で一度見積りをだしてもらってください。
楽天Car車検を利用して見積りを比較する
楽天Car車検はただポイントが貯まるということだけでなく、利用者の口コミが多く投稿されています。
初めて利用するお店であっても口コミを参考に選ぶことができますし、車検のコース料金や特典なども一目でわかるため、安くて評判の良いお店を選ぶ参考になるはずです。
もし、ディーラーと見積りの内容が違う場合は、1つずつ整備の必要性を確認し、必要ないと思えば省けば良いでしょう。
基本的にディーラーの車検は2年後の車検を見越して交換部品などをだしているはずなので、安心感を求めるならディーラーの見積りに合わせることをおすすめします。
ちなみに、楽天Car車検は主にガソリンスタンドやフランチャイズ展開している車検専門店などが登録していて、比較的どこを選んでも料金は安いです。
中でも車検のコバックやホリデー車検といった車検専門店はおすすめで、昔から整備工場をやっていたところが加盟している場合も多く、技術面での心配もする必要はないでしょう。
車検専門店の評判については当サイトでもまとめた記事がありますので、よろしれば参考にして下さい。
まとめ
車検のWEB見積りは基本的に概算見積りになってしまうため、いくら比較しても実際の見積りをとるまでは本当の金額はわかりません。
WEB見積りだけで車検業者を比較する意味は殆どないので、WEBからは見積りの予約をとるために使う程度にしておきましょう。
また、優良な車検業者を探すためにおすすめの方法は、ディーラーの見積り内容をベースに安い業者と比較することです。
安いだけの車検は危険ですが、ディーラーの見積りがベースにあれば安心できますし、費用もなるべく抑えることができるでしょう。
車検が安い業者を探すなら、多くの口コミがチェックできる楽天Car車検をおすすめしています。楽天Car車検については下記の記事にまとめてあるので、宜しければ参考にして下さい。