車のサブスクは月々の支払いを定額にして安く抑えられるのが魅力です。軽自動車はもともと車両価格が安いので、新車でも月々1万円台、中古車なら5000円台で乗ることもできます。
しかし、月々の費用をこれだけ安く抑えるためにはいろいろなカラクリがあり、月額費用が安いからという理由だけで選ぶべきではありません。
なぜなら、ボーナス払いの有無や契約年数、残価設定などによって車サブスクの月額料金は変わるため、同じ条件で比較しなければ意味がないからです。
ここでは、軽自動車のサブスク(カーリース)を利用する際に注意するべきことや比較する際のポイントをご紹介します。
また、ケース別におすすめサービスも紹介するので、軽自動車のサブスクを検討している人は参考にしてください。
軽自動車のサブスク(カーリース)利用時の注意点
軽自動車のサブスクやカーリースでは、月額料金を安く見せるために以下のようなケースが多くなっています。
- ボーナス月に支払いが加算される
- 契約年数を長く設定している
- 走行距離の制限を短くして残価を高く設定している
ボーナス月に支払いが加算される
軽自動車のサブスクやカーリースでは、新車なら月々1万円台、中古なら5千円台から乗れるなどの表記が多くなっています。
しかし、実際はよく見るとボーナス払いを併用している場合が多く、年に2回ほど3~6万円程度の支払いが上乗せされるので注意してください。
また、ボーナス月の加算金額もサービスによって違います。他社と比較して決める際には、年間の支払い額や総額で比較しましょう。
契約年数を長く設定している
軽自動車のサブスクやカーリースでは、月額料金を安くみせるために契約年数を長く設定している場合が多いです。
車のサブスクやカーリースにもローンと同じように金利手数料がかかっているため、長期になればなるほどその分金利手数料が高くなります。
サブスクやカーリースではその他に税金なども料金に含まれていて、総支払い額は思った以上に高くなっている場合があるので注意してください。
また、カーリースは基本的に途中解約不可となっていますが、車が全損となる事故を起こすと強制解約となり解約手数料が発生します。
車両保険に入っていれば問題ないですが、長期の契約になればなるほど事故や故障のリスクも高くなるということは頭に入れておかなければなりません。
中古の場合は年式や距離にもよりますが3~5年程度、新車であっても長くて5~7年程度の契約期間に収めておくほうが良いでしょう。
残価を高くして走行距離の制限を短くしている
軽自動車のサブスクやカーリースで契約年数を短めに設定している場合、月額料金を安くするために残価を高く設定しているケースもあります。
残価が公開されている契約をオープンエンド契約といいますが、これは契約終了時に車を査定し、残価との差額を利用者が精算しなければなりません。
オープンエンド契約の場合は任意で残価を変更できますが、残価が高すぎると精算金が高くなるリスクがあるので注意してください。
また、残価を非公開としている契約をクローズエンド契約といい、こちらは契約終了時に残価との差額が発生しても基本的に精算する必要はありません。
ただし、設定されている残価に応じて契約期間中の走行距離に制限があり、オーバーした場合は距離に応じて精算することになります。
月額料金を安く見せるために、走行距離制限を短く設定している場合があるので注意しましょう。
軽自動車のサブスクリプションサービスを比較する際のポイント
軽自動車のサブスクサービスを比較する際は、以下の3点は必ずチェックしましょう。
- 支払い方法や契約年数
- 料金に含まれている内容
- 走行距離制限
支払い方法や契約年数は合わせて比較する
軽自動車のサブスクサービスを比較する際は、ボーナス払いの有無や契約年数を合わせて比較しなければ意味がありません。
ボーナス払いか均等払いかについては、殆どのサブスクサービスで選べます。ボーナス払いより均等払いで比較するほうが簡単でしょう。
契約年数については決められた選択肢から選ぶサービスもありますが、ある程度自由に設定できるところも多いので合わせられるはずです。
月額料金にどこまで含まれているかチェックする
車のサブスクやカーリースでは、サービスによって料金に含まれている内容が違うので注意してください。
例えば、メンテナンス費用が最初から含まれているサービスもあれば、オプションになっているサービスもありますし、中には自動車保険(任意保険)まで含まれている場合もあります。
メンテナンスプランなどはそれぞれ内容が違うケースもあり、全く同じ状態で比較するのは難しいかもしれませんが、できる限り同じ条件に合わせて比較しましょう。
また、自動車保険は車両保険付きなのかで大きく金額が変わりますし、等級や年齢でも保険料は変わるので注意が必要です。
実際に自動車保険に加入したら保険料がいくらになるか見積りをとり、保険料も合わせた月額料金で比較する必要があります。
どんな保険に加入するべきかわからないという人は下記の記事も参考にして下さい。
走行距離制限は自分の乗り方にあったサービスを選ぶ
軽自動車のサブスクでは、月毎や契約期間中の走行距離制限が設定されていることもあるので、自分の乗り方にあったサービスを選ぶことが大切になります。
なぜなら、走行距離制限をオーバーすると精算金が発生しますが、少ない場合に返金されるサービスは殆どないからです。
つまり、なるべく自分が乗る走行距離に近いサービスがお得だということ。とはいえ、オーバーするとその分精算金が発生するため、ある程度余裕をもって選びましょう。
ちなみに、長期契約の場合は残価が0円、契約終了後はそのまま車が貰えるという契約も多く、この場合は走行距離を気にせず乗ることができます。
走行距離が少ない場合はその分中古車としての価値は高くなるので、乗らないから損をするということも基本的にはないはずです。
軽自動車のおすすめサブスクリプションサービス
軽自動車を扱うサブスクリプションサービスは多くありますが、その中でもおすすめのサービスは以下の3つです。
- 定額カルモくん
- MOTA(モータ)カーリース
- 定額ニコノリパック
それぞれ魅力的な特徴もあるので、それも踏まえて検討してみてください。
自由度の高いプランと低価格が魅力【定額カルモくん】
定額カルモくんの特徴は、契約年数を1~11年から自由に選べること。他社の車サブスクやリースでは契約期間が5年、7年などとプラン設計されている場合が多く、長くても9年が殆どです。
さらに、定額カルモくんは新車で7年以上の契約であれば、全車種+500円/月で『乗り放題オプション』を付けられます。
乗り放題オプションをつけると契約後にそのまま車が貰えるようになり、契約期間中の走行距離制限を気にする必要もありません。(通常は月1,500kmの制限あり)
また、定額カルモくんは中古車の在庫が非常に豊富で、検索してみると1000台を超える在庫がありました。(在庫状況は時期やタイミングによって変動します)
新車でなくてもいいからできるだけ費用を抑えたいという人や、中古の軽自動車でサブスクを利用したい人にもおすすめです。
定額カルモくんのデメリットを挙げるとすれば、メンテナンスプランが他社と比較してやや高いこと。
実際にメンテナンスを実施できる対象店舗は多くて便利ですが、かかった費用を一度立て替えて請求するという手間も発生します。
メンテナンス費用まで料金に含めたい場合は他社より高くなる可能性もあるので、利用する際はその点をふまえて検討してみてください。
残価0円設定で車がそのまま貰える【MOTAカーリース】
MOTAカーリースは、残価設定0円、走行距離制限なし、カスタム自由のため、走行距離を気にしたくない人やカスタマイズなどをしたい人におすすめです。
プランは5年、7年、11年の3種類で、どのプランでも契約満了後に車をもらえます。
さらに、全国5,500拠点の工場ネットワークを活用したオプションサービス「メンテナンスプラン」もあるので、面倒な車のメンテナンスを最寄りの工場のプロに任せたい人にもおすすめです。
また、MOTAカーリースは2021年9月から中古車のカーリースにも対応(3年~6年)対応しています(中古車の場合、契約満了後に車をもらうにはメンテナンスプランに加入が必要)。
MOTAの中古車カーリースは掲載台数も非常に多く、新車から5年以内、走行距離5万km以内、修復歴なし、といった状態の良い中古車のみ掲載。
状態の良い中古車を探している人や、長く乗れる中古車を探している人にもおすすめです。
プランをカスタマイズ可能【定額ニコノリパック】
定額ニコノリパックは基本的に5年で60,000km、または30,000を想定したプランになっていますが、利用する人に合わせて契約年数や走行距離などの条件をカスタマイズすることが可能です。
9年プランというのも最初から用意されていますが、こちらは残価を0円で設定した契約終了後に車が貰えるプランになっています。
また、定額ニコノリパックは他社と違ってオイル交換が最初から料金に含まれているため、同じ料金でもお得感を感じられるでしょう。
その他にも店舗によっては5円/1Lのガソリン値引きサービスを契約期間中ずっと受けられるため、他社とは違った独自のサービスが魅力です。
しかし、定額ニコノリパックは基本的にメールや電話で問い合わせすることが必須です。その後もヒアリングが行われるため、基本的には電話や店舗に来店しての対応となります。
他社のようにサイト上でプランやオプションを選んで申し込みできたり、オンライン上で詳細な料金を知ることはできないので、気軽に利用しにくいと感じる人は多いでしょう。
逆にいえばしっかり相談しながら利用できるということですが、他社と比較しながら検討したいという人にはデメリットとなるはずです。
まとめ
軽自動車のサブスクやカーリースは月額料金が安いことが魅力です。しかし、安いのには理由があり、契約年数が長かったり、ボーナス払いなどを併用しているケースが殆どでしょう。
契約方法によっては終了時に大きな精算金が発生するリスクもあるため、内容をよく確認してから利用するようにしてください。
また、軽自動車以外でなくても月額料金を安く抑えられるのがサブスクの魅力ですし、燃費も今はハイブリッド車ならかなり良くなっています。
普通のローンでは諦めていた車でも、サブスクを利用すれば選択肢は大きく広がるはずです。
普通車の利用料金をみてから検討しても遅くはないと思うので、いろいろなサービスをチェックしてみましょう。車サブスクの比較なら下記の記事も参考にして下さい。