審査の甘いマイカーローンはある?通りやすくなる方法や審査落ちした人におすすめの方法を紹介!

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yasu

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングまで幅広い知識をいかして記事を執筆。国家資格の自動車整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

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車を購入するとき、殆どの人はローンを利用すると思いますが、審査に通るか心配な人も多いと思います。

いざ審査をうけてローンが通らなかった場合、少し恥ずかしいですよね。ですから、もし審査の甘いマイカーローンがあるなら、申し込む前に知りたいはずです。

実際、マイカーローンも色々あり、審査基準もそれぞれ違うため、比較的審査の甘いところも存在します。

ここでは、審査の甘いマイカーローンを選ぶポイントや、審査を通過しやすくする方法についてまとめました。

ローンの審査に不安のある人は、是非参考にしてください。

審査の甘いマイカーローンはどこ?ローンの種類とそれぞれの特徴

ローンは色々なところで扱っていて、それぞれ金利や契約年数、審査の基準も少し違います。

車の購入時に利用できるローンは大きく分けて以下の5つです。

  • 銀行ローン
  • 労働金庫・信用金庫ローン
  • ディーラーローン
  • 自社ローン
  • 消費者金融ローン

結論から言えば、上記の中で比較的審査が甘いのはディーラーローンと自社ローンです。

特に自社ローンは信販会社などを通さない独自の基準で審査をするため、他社で審査に通らなかった人でも通るかもしれません。

しかし、審査が甘いというのはメリットだけでなく、デメリットもあるので注意してください、それぞれの特徴や注意点を解説します。

銀行ローン

都市銀行や地方銀行が取り扱うローンで、誰でも利用することができます。

銀行が取り扱うマイカーローンは、金利が1.5%~4.0%程度と低く設定されているのが特徴です。

しかし、利益を追求する一企業である銀行は、審査にも慎重で無理にお金を貸しません。

ですから、審査にかかる時間も長く、審査基準も厳しい場合が多いです。

労働金庫・信用金庫ローン

労働金庫や信用金庫は銀行とは違い、それぞれの会員や地域住民を対象とした非営利組織です。

金利も銀行と同じく低めに設定されていますが、金利優遇キャンペーンなども多く開催されていて、場合によっては銀行より低い金利で借り入れできるでしょう。

ただし、労金や信金が非営利団体といっても審査が甘い、緩いというわけではありません。

銀行同様にしっかりした審査があるので、審査は厳しい場合が多いです。

ディーラーローン

ディーラーが車を購入する人のために用意しているマイカーローンで、融資先は提携の信販会社やクレジットカード会社などになります。

銀行や信金、労金などのローンより審査にかかる時間も短く、審査基準もそこまで厳しくはありません。

所有権留保(ローンが終わるまで車の所有者をディーラーやローン会社にすること)もできることから、審査は比較的甘いといえるでしょう。

ただし、審査が甘い分銀行などに比べると金利はやや高めで、借入先や借入金額などにもよりますが、3~6%程度が一般的です。

また、ディーラーローンには、車両本体価格の一部を最終回の支払いに据置きする残価設定ローンもあります。

残価設定ローンも審査基準などは通常のローンと基本的に同じですが、金利を2.5%~4.5%程度と低く設定している場合が多いです。

残価設定ローンについては下記の記事も参考にしてください。

自社ローン

自社ローンは車の販売店が独自に提供しているマイカーローンで、信販会社などを通さないため、審査も独自の基準で行われます。

そもそも自社ローン自体が審査に不安のある人向けに用意されている場合が多く、審査はマイカーローンの中で最も甘いといえるでしょう。

ただし、販売店側のリスクも高いので、殆どの場合はディーラーローンなどと同じように所有権留保されます。

また、金利については信販会社を通さないので0%と表記される場合が多いですが、自社ローンはお得というわけでもありません。

リスクの高い自社ローンを無償で提供するはずもなく、金利の代わりに車両価格や手数料などが高くなっている場合が多いので注意してください。

消費者金融カードローン

消費者金融のローンは審査が甘いといわれていますが、使い道は基本的に自由なので、マイカーローンとして利用することも可能です。

しかし、消費者金融の金利は18%程度と他のマイカーローンより遥かに高いので、利用するのは現実的ではありません。

また、ディーラーローンや自社ローンとは違って所有権留保もない無担保のローンなので、審査が甘いとはいえ借り入れできる金額も少ないでしょう。

上記の点から考えても、消費者金融のカードローンをマイカーローンとして利用するのはおすすめできません。

マイカーローンの審査で重視されるポイント

マイカーローンの審査内容や基準はローン会社によって違いますが、審査時に重視するポイントは基本的に同じです。

マイカーローンの審査を通過しやすくなるために、重要視されるポイントを解説します。

マイカーローンに限らずクレジットカードなどの審査でも同じことがいえるので、申し込みする際には注意してください。

年収

マイカーローンの審査では、ローンを支払えるだけの収入があるかどうかは重要なポイントの1つ。

なぜなら、年収に対してローンの金額が高すぎれば返済が滞る可能性は高いですし、そもそも車を維持できる年収があるかどうかの確認は必須だからです。

一般的には年収200万円以上が最低限の目安とされますが、明確に申し込み条件として年収を明記しているローンもあります。

審査に落ちたからといって年収をすぐに上げることは難しいですが、申し込み条件を満たしているかは再度確認したほうが良いかもしれません。

また、頭金を入れることでローンの借入金額は低くなるため、審査に落ちてしまった場合は頭金を可能な限り入れることを検討しましょう。

職業

マイカーローンは数年間にわたって返済が続くため、申込者が安定した職業についているかも審査の重要なポイントです。

ですから、公務員や上場企業の正社員などは審査に有利とされ、自営業や派遣社員、アルバイトやパートなどは審査に不利といわれています。

とはいえ、職業だけで審査の結果が決まるわけではなく、返済ができるだけの収入と信用があればアルバイトやパートでもマイカーローンは申し込み可能です。

特別な対策などはありませんが、もし職業が原因で審査に落ちていると考えられる場合は、安定した職業についている保証人をつけるなどしてみましょう。

勤続年数

マイカーローンの審査では、年収や職業以外に勤続年数も審査のポイントになります。

勤続年数は安定性とも関連しているので、基本的には長いほうが有利です。

新卒で就職したばかりの人や転職したばかりの人など、勤続年数が1年以下の場合は審査に不利となってしまうでしょう。

信用情報

マイカーローンの審査では、CICやJICC、KSCといった信用情報機関に信用情報の照会をおこなう場合が殆どです。

信用情報機関には、ローンの借入や支払いの状況やクレジットカードなどの利用状況が記録されています。

もし、ローンやクレジットカードなどの支払いが遅れた記録が残っている場合、審査に不利な影響を与えてしまうでしょう。

特に自己破産や債務整理などをおこなった場合、最低でも5年~10年は記録が残るため、ローンやクレジットカードの審査はほぼ通りません。

また、ローンやクレジットカードを利用しない現金主義の人など、信用情報に全く記録がない人をスーパーホワイトといいます。

30代以上でスーパーホワイトの場合、過去に破産歴などがあるのではないかと疑われてしまい、審査では不利になるので注意してください。

他社での借り入れ状況

マイカーローンの審査では、他社での借り入れがあるかどうかもチェックされるため、複数の金融機関からお金を借りていたり、その借入額が多いと審査に不利な影響を与えます。

特に複数の借り入れがある場合は月々の返済額も増えるということなので、審査に通らない場合も多いでしょう。

他社での借り入れ状況が原因で審査に落ちたと考えられる場合、現在利用しているローンなどをできる限り少なくすることが効果的です。

出来る限り返済して借り入れ状況を改善すれば、マイカーローンの審査に通るかもしれません。

マイカーローンの審査に落ちてしまう原因と対策

マイカーローンの中ではディーラーローンや自社ローンが比較的審査の甘いローンといえますが、それでも審査に落ちてしまう場合があります。

なぜ審査に通らなかったのか教えてくれればよいのですが、ローン会社が教えてくれるのは審査の結果だけで、審査の内容や基準、落ちた理由については教えてくれません。

ですが、審査に落ちてしまう原因は、以下のいずれかに当てはまる場合が多いです。

  • 年収に対して返済額が大きすぎる
  • その他に複数の借入先がある
  • 安定した収入がない
  • クレジットカードなどの支払いで遅延や未払いがある
  • 過去に自己破産や債務整理などをしている

ローンの審査に落ちる殆どの原因は信用情報からわかる

マイカーローンの審査では、殆どの場合CIC(クレジットカード系)やJICC(消費者金融系)、KSC(銀行系)といった信用情報機関から申込者の信用情報を照会します。

信用情報機関には様々な情報が登録されていて、上記に挙げた内容の殆どは信用情報をみればすぐにわかってしまうため、何か問題があれば審査に落ちる可能性は高いです。

また、支払いの遅延などの記録は最低でも2年、自己破産などは最低でも5年は記録が残ります。

直近に問題がなくても、信用情報に過去の記録がまだ残っている場合もあるので、改善には時間がかかるケースも多いでしょう。

ちなみに、1,000円程度の手数料はかかりますが、信用情報は自分でも確認することは可能です。

もし、審査に落ちた原因を知りたい、自分の信用情報がどうなっているのか知りたい場合は、一度確認してみると良いかもしれません。

このように、ローンの審査に落ちてしまう原因の殆どが信用情報にあります。

しかし、信用情報の改善には時間がかかるため、すぐにできることといえば借金を返済して借入先を減らしたり、頭金を入れてローンの金額を低くすることくらいです。

審査の甘いマイカーローンも通らなかった場合、あとは自分以外に信用のある保証人を用意するくらいしか方法はないかもしれません。

審査に不安があるならカーリースもおすすめ

比較的審査の甘いといわれるマイカーローンも利用できなかった場合、カーリースを利用してみるのも1つの方法です。

カーリースも同じように審査はありますが、リースアップ時の残価が審査に含まれないことや、ローンと比較して月々の支払い額が少なくなりやすいことから審査が通りやすいといわれています。

実際、マイカーローンの審査は落ちたけどカーリースは通ったという人も多くいるので、試してみる価値はあるでしょう。

ただし、カーリースもローンでいうところの『金利』と同じように『リース料率』という手数料がかかっている点には注意してください。

契約年数が長いほど月々の支払いは安くなりますが、その分余計な手数料を多く払うことになるというのはカーリースでも同じです。

また、カーリースは車両代だけでなく、税金やメンテナンス費用などを含めた金額でリース料が決まります。

全てがコミコミという便利さがある反面、ローンと比べて手数料が高くなってしまう可能性が高いです。

ちなみに、カーリースにも審査が通りやすいところがあり、中には審査不要というところもあります。

詳しくは下記の記事にもまとめてありますので、よろしければ参考にしてください。

まとめ

マイカーローンといっても色々なところで取り扱いされていますが、ディーラーローンや自社ローンは審査が比較的甘いです。

特に自社ローンは他社で審査落ちしてしまった人や、審査が不安な人向けのマイカーローンなので、他社でダメだったという人は試してみる価値はあるでしょう。

また、カーリースも同じく審査はありますが、ローンよりも審査が通りやすいといわれているので試す価値はあります。

ただし、自社ローンもカーリースも通常より金利や手数料が高くなる可能性が高いので、利用する際はデメリットもよく理解してから利用してください。

カーリースのデメリットについては下記の記事にまとめてあるので、よろしければ参考にしてください。