中古車も選べるサブスクリプションサービス5選!安いところが一目でわかる比較表あり!

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yasu

自動車整備士として車業界に15年以上携わり、修理の知識はもちろん車の売買からコーティングまで幅広い知識をいかして記事を執筆。国家資格の自動車整備士免許だけでなく、中古車査定士などの資格も取得しています。

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車を定額料金で乗ることができるサブスクリプションサービス。車のサブスクは新車のイメージが強いですが、実は中古車を対象にしたサービスもあります。

中古車のサブスクは新車よりもさらに安い料金で利用できるため、できるだけ月々の支払いを抑えたい人にはピッタリです。

また、新車よりも納車までのスピードが早く、できるだけ早く車を乗りたいという人にも中古車のサブスクはおすすめと言えるでしょう。

しかし、新車とは違って中古車ならではの注意点もいくつかあります。もし注意点を知らずに選んでしまった場合、故障やトラブルに巻き込まれることもあるので注意してください。

ここでは、中古車のサブスクを利用する際の注意点や各サービスの特徴を紹介します。各社の違いが分かりやすいように比較表も作成したので、利用を検討している方は是非参考にして下さい。

中古車サブスクリプションを利用する際の注意点!

中古車サブスクリプションを利用する際に注意すべきポイントは以下の5つです。

  • 月々の利用料金に含まれる内容
  • 利用前の車の現状確認
  • 故障やメンテナンスについて
  • 中途解約は可能か?違約金は発生するか?
  • 契約終了時の対応について

月々の利用料金に含まれる内容

中古車のサブスクに限らず新車の場合も同じですが、サービスを提供する会社は複数あり、それぞれ月々の利用料金に含まれる内容が微妙に違います。

例えば、月々の利用料金に任意保険が含まれているサービスがあったり、メンテナンスプランがオプション(別料金)になっているサービスもあるので注意してください。

仮に任意保険が利用料金に含まれていると勘違いし、加入せずに事故を起こしてしまった場合、自賠責保険では賄いきれない可能性があります。

ですから、中古車サブスクリプションサービスに任意保険がついているかどうかは必ず確認し、ついていなければ万が一の時に備えて自分で別途加入しましょう。

もちろん自分で任意保険に加入するとなれば、月々にかかる費用はさらに増えるため、単純にサブスク利用料だけで安いか高いかを判断することはできません。

メンテナンスについても同様で、料金が安いというだけで選んでしまえば損をする可能性もあるため、必ず内容を理解してから比較してください。

利用前の車の現状確認

中古車のサブスクを利用する際は、車の現状確認をしっかりおこなっているサービスを選ぶことが大切になってきます。

なぜなら、中古車は新車と違って、利用前から外装に傷や凹みがあることも珍しくないからです。

ですから、利用開始前や開始時には必ず自分でも車に傷や凹みなどがないか一度確認し、サービス提供側が把握していない傷や凹みがあれば報告しておきましょう。

もし、確認をせずに利用してしまった場合、身に覚えのない傷や凹みの修理費用を契約終了時に請求されるかもしれないので注意してください。

故障やメンテナンスについて

中古車のは新車よりも故障のリスクが高く、メンテナンスにかかる費用や頻度が高くなる可能性が高いです。

ですから、中古車のサブスクを利用する際は、故障時の修理費用は誰が負担するのか、メンテナンス費用は誰が負担するのかなどを必ず確認しておきましょう。

また、メンテナンス費用が利用料金に含まれている場合や、オプションでメンテナンスプランに加入する場合も、故障箇所や交換する部品によっては実費になる場合があります。

ただメンテナンス費用込みだから安心というわけではなく、故障はどこまで保証されるのか、メンテナンスはどこまで料金に含まれるかなど、詳しい内容まで把握しておくようにして下さい。

中途解約は可能か?違約金は発生するか?

中古車に限らず、車のサブスクは基本的に中途解約はできません。合意を得てやむをえず中途解約する場合は、残りの契約期間に応じた違約金が発生するので注意してください。

ただし、中にはいつでも中途解約を認めているサービスや、海外転勤などの特別な条件を満たす場合のみ違約金なしで解約できるといったサービスもあります。

最初から中途解約を想定して利用するケースはないと思いますが、念のため中途解約できるかどうかも確認しておきましょう。

また、中古車のサブスクには元々短期利用を想定したサービスも多く、利用期間が1ヶ月単位の自動更新であったり、最低利用期間を超えればいつでも無料で解約できるサービスなどもあります。

これらのサービスは長期利用には向きませんが、比較的短期利用を想定しているなら中途解約の心配をすることなく利用できるでしょう。

契約終了時の対応について

中古車のサブスクは契約中の走行距離制限もなく、契約終了後に車をそのまま貰えるサービスも多いです。

しかし、全てのサービスが同じというわけではなく、契約終了後に車を返却しなければならないこともあるので、利用前に契約終了時の対応を確認しておきましょう。

また、車を返却する場合は傷や凹み、走行距離などによって追加費用が必要になる場合があります。タバコやペットの臭いなども現状回復費用が発生するので注意してください。

中古車のサブスクリプションサービス6選

中古車も利用可能なサブスクリプションサービスは以下の6つです。

  • 定額カルモくん 中古車
  • ワンプライス中古車リースMyCar(オリックス)
  • ニコノリ中古車カーリース
  • Hondaマンスリーオーナー
  • NOREL

この他には、トヨタ車を対象としたKINTO ONEなども中古車サブスクリプションが利用可能です。

しかし、KINTO ONEの中古車は現在直売カーセンサーで掲載されている数十台のみで殆どが新古車に限定されています。

そのため、ここでは詳しく紹介しませんが、興味のある方は公式サイトをチェックして下さい。

中古車のサブスクリプションサービス比較一覧

走行距離制限 故障・メンテナンス費用 料金 任意保険 利用期間 中途解約 契約後の対応
定額カルモくん
中古車
なし 実費、1年間は保証あり
(メンテオプションに加入も可能)
12,600円(税込)~ × 3~8年 × 返却
(メンテプラン加入で貰える)
MOTA(モータ)カーリース
なし 実費、2年間保証付き

(別途メンテナンスプランに加入可能)

7,480円(税込)~

※ボーナス加算あり

× 3~6年 × 返却
(メンテナンスプラン加入で貰える)
ワンプライス中古車リースMyCar(オリックス) なし 実費、1年間は保証あり
(一部の車両はオイル交換、車検無料)
9,350円(税込)~ × 2~9年 × 返却または貰える
ニコノリ中古車カーリース 契約時に設定?
(契約満了時は実質なし)
オイル交換は無料
(契約時にメンテ内容を相談)
5,500円(税込)~
※ボーナス加算あり
× 1~7年 × 貰える
マンスリーオーナー 1,000km 不要 29,800円(税込)~ 1~11ヶ月未満 返却
NOREL 2,000km 実費 32,780円(税込)~ 3ヶ月~
(3ヶ月以降)
返却

※料金については調査した中での最低価格。在庫次第で変動します。

定額カルモくん 中古車

定額カルモくん 中古車のメリット・デメリット

  • 全国対応可能で中古車の掲載台数が多い
  • 初期費用や頭金0円、ボーナス加算なしの定額料金
  • メンテナンスプラン加入で契約後に車を貰える
  • 手厚い保証1年、車検は全車2年付
  • 最低3年~利用可能。以降1年単位で設定
  • 任意保険は含まれていない
  • 中途解約は原則不可(違約金が発生)

定額カルモくん 中古車の特徴

定額カルモくんの中古車は掲載台数が多く、たくさんの中古車から選べるという魅力があります。

価格も1万円台~利用でき、ボーナス加算などのないフラットな料金設定なので、車の維持費を安定して定額にすることが可能です。

定額カルモくんはメンテナンスプランがオプションになっていて、加入すると契約満了時には車がそのまま貰えるようになります。

メンテナンスプランはかかった費用を後で精算する形。レシートをとって送るだけなので、申請も簡単です。

ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどにも対応しているため、他社のメンテナンスプランと比較すれば利便性はかなり高いといえるでしょう。

ただし、定額カルモくんのメンテナンスプランに含まれるのは比較的軽作業のみで、大掛かりな整備には対応していません。

長期プランで利用する場合や、年式の古い車や走行距離が多い車を選ぶ際は、高額になりがちな重整備が発生しやすく、自己負担になりやすいので注意してください。

定額カルモくん 中古車の公式サイトはこちら

状態の良い中古車を選ぶならMOTAカーリース

motaカーリース

MOTAカーリースのメリット・デメリット

  • 年式は5年以内
  • 走行距離5万km以内
  • 修復歴なし
  • 保証期間は業界最長級の2年間
  • メンテナンスプランに加入することで契約満了後に車をもらえる
  • 任意保険は含まれていない
  • 中途解約は原則不可(違約金が発生)

MOTAカーリースの特徴

新車のカーリースを提供してきたMOTA(モータ)カーリースは、2021年9月から中古車のカーリースにも対応(3年~6年)対応しています。

MOTAの中古車カーリースは掲載台数も非常に多く、新車から5年以内、走行距離5万km以内、修復歴なし、といった状態の良い中古車のみ掲載。

そして全車にMOTA中古車リース独自の保証がついており、なんと、保証期間は業界最長級の2年間!さらにプレミアムメンテナンスプランへのご加入で、リース全期間保証も可能です。

状態の良い中古車を探している人や、長く乗れる中古車を探している人におすすめです。

MOTAカーリースの公式サイトはこちら

ワンプライス中古車リースMyCar(オリックス)

ワンプライス中古車リースMyCarのメリット・デメリット

  • 全国対応可能で全車修復歴無しの安心感
  • 契約終了時はそのまま車が貰える
  • 自社で新車から管理してきた中古車を掲載
  • プレミアム車両以外はメンテナンス費用が自己負担
  • 任意保険は別途契約が必要で中途解約も原則不可
  • 最短2年~最長9年で利用可能だが自由には選べない

ワンプライス中古車リースMyCarの特徴

オリックスの中古車リースは、主に自社の新車リース契約が終了した車を利用しているため、中間マージンをカットしたリーズナブルな価格設定が魅力です。

中古車といえば故障のリスクは気になるところですが、オリックスの中古車リースは第三者機関の車両検査を実施し、修復歴や機関部に問題がないかチェック済みなので安心して利用できます。

オリックスの中古車リースは契約満了時にそのまま車が貰えるので、契約満了まで利用するなら走行距離の制限を気にする必要はないでしょう。

また、故障やメンテナンスについてですが、消耗品を除いた全ての部品を保証する業界トップクラスの保証が1年間ついています。

カーナビなども保証対象になっているのでかなり手厚い保証といえますが、保証期間終了後は故障やメンテナンス費用が自己負担になり、車検費用も別途かかるので注意してください。

ただし、年式が新しく走行距離も少ない車はプレミアム商品となっていて、該当する中古車を選んだ場合はオイル交換や車検の無料クーポンがついてきます。

他にも、オリックスの中古車リースは車によって契約年数が決められているというデメリットがあり、月額料金を安くするために利用期間を延ばすといった調整は難しいでしょう。

ワンプライス中古車リースMyCarの公式サイトはこちら

ニコノリ中古車カーリース

ニコノリ中古車カーリースのメリット・デメリット

  • 修理回数無制限の手厚い1年保証(最大3年まで延長可)
  • 24時間365日対応可能なロードサービス付帯
  • 契約満了時ならそのまま車が貰える
  • 任意保険は別、中途解約も原則不可
  • 店舗受取以外は陸送費が別途必要
  • 対応エリアは関東近郊のみ

ニコノリ中古車カーリースの特徴

ニコノリ中古車カーリースは、契約年数を1年単位で変更できたり、ボーナス払いを併用して月々の料金を安くしたりと自由度の高い契約が魅力です。

メンテナンスに関しても自由度が高く、月々の料金にはオイル交換が含まれていますが、契約時にその他のメンテナンスを料金に含めることもできます。

保証も1年ついていて、追加料金を払うことで最大3年まで延長可能。万が一出先で故障してもロードサービスがついていますし、中古車でも安心して利用することができるでしょう。

ニコノリ中古車カーリースはこれまで店舗での契約のみとなっていて、近くに店舗がない人にはデメリットとなっていましたが、2021年2月からオンラインでの利用ができるようになりました。

ただし、自宅への陸送は別途料金がかかることや、対応エリアは関東近郊(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、愛知、静岡)のみです。

オンライン販売はまだまだ始まったばかりですし、対象エリアは拡大中とのことなので、その他の地域にお住まいの方は今後に期待しましょう。

ニコノリ中古車カーリース公式サイトはこちら

Hondaマンスリーオーナー

Hondaマンスリーオーナーのメリット・デメリット

  • ホンダの中古車が定額で乗れる
  • 料金は車検やメンテ、任意保険まで全てコミコミ
  • 契約時の審査はなく、支払いはクレジットカードのみ
  • 1~11ヶ月までの短期利用想定なので料金はやや高め
  • 利用可能な店舗が少ない(全国で31店舗)
  • 車によって受取可能店舗が決められている

Hondaマンスリーオーナーの特徴

ホンダマンスリーオーナー最大の特徴は、気軽にホンダの中古車に乗れることです。

最短1ヶ月からの契約なので中途解約で違約金が発生するなどの心配もなく、クレジットカードさえあれば審査も不要。

料金には車検やメンテナンス、任意保険も全て含まれているため、これぞサブスクリプションサービスといえるでしょう。

ただし、ホンダマンスリーオーナーは11ヶ月未満の短期利用を想定したサービスであるため、任意保険が含まれていることを考えても利用料金はやや高めに感じるかもしれません。

月の走行距離も1,000kmを超えると返却時に追加料金が発生するので、長距離の使用を想定している方は注意してください。

また、短期利用ということもあり、基本的に申込みに併せて車両を移動するということはせず、車ごとに受取店舗が指定されています。

ですから、エリア毎にみると利用できる中古車がかなり限定されてしまうため、利用したくても既に予約されていてすぐに利用できないケースも多いでしょう。

全国から申込みは可能ですが、取り扱い店舗自体も少なく、受け渡しは指定された店舗のみなので注意してください。

Hondaマンスリーオーナーの公式サイトはこちら

NOREL

NORELのメリット・デメリット

  • 国産、外車を問わず中古車が定額で乗れる
  • 任意保険料も料金に含まれる(車両保険はなし)
  • 借りた店舗と返却店舗が違ってもOK
  • 短期利用を想定しているため料金はかなり高い
  • メンテナンス費用は別途必要
  • 車両運搬費が初回に別途発生する

NORELの特徴

NORELは中古車販売店ガリバーを運営するIDOMグループのサービスで、国産車だけでなく外車の利用もできる珍しいサブスクリプションです。

NORELの料金は任意保険も含まれていて、LINEで相談や申し込みが可能。手軽に車を利用できるサブスクリプションサービスとして2021年3月にリニューアルしています。

契約は初回が3ヶ月、それ以降は1ヶ月毎の更新となっていて、90日未満の解約でなければ違約金などの心配は殆どしなくて良いでしょう。

さらに短期利用を想定したNORELレンタカーや、長期利用を想定したコスパNORELもあり、幅広いニーズに対応できるのもこのサービスの特徴です。

ただ、NORELは短期利用を想定しているためなのか、料金はかなり高め。国産車のワゴンクラスだと10万円を超えることも珍しくありません。

さらに、メンテナンス費用は基本的に自己負担となり、初回の料金には車両運搬費用も別途発生します。

少し変わっているのは、関連企業のGO2GOという個人間カーシェアサービスに利用しない期間は車を貸し出すことができること。

シェアした分の料金が得られるということですが、正直なところまだそれほど知名度の高いサービスではないので、あまり期待しないほうが良いと思います。

今後の展開次第では面白いサービスになりそうですが、現時点ではあまりおすすめのサービスとはいえません。

NORELの公式サイトはこちら

まとめ

中古車のサブスクリプションサービスは、新車よりも利用料金が安く、車の維持費を定額にしたい人や月々の料金を抑えたい人におすすめです。

任意保険が含まれているかはサービスによって違いますが、必ずしも含まれているほうが良いというものでもありません。

既に契約している自動車保険があり、等級が高い人にとってはむしろ邪魔になる可能性もあるため、自分にあったサブスクリプションサービスを選ぶことが大切です。

また、今回ご紹介したのは中古車のサブスクですが、どちらかといえば車のサブスクは新車のほうが一般的といえます。

新車であってもサブスクなら安く乗れるというケースもあるため、新車に乗ってみたいという人は一度新車のサブスクもチェックしてみるとよいでしょう。

新車のサブスクについては、下記の記事でも比較できるようにまとめています。よろしければ参考にしてください。